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出版者情報
電車の中で化粧する女たち
コスメフリークという「オタク」
発行:ベストセラーズ
縦180mm
179ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2006年1月
- 登録日
- 2019年1月24日
- 最終更新日
- 2019年1月24日
紹介
なぜ、女性たちは電車の中で化粧をするようになったのか。それは単にウチ・ソトの区別がなくなったからではない。化粧そのものが変わったのだ。今や化粧は、自己表現であり、立派な趣味の一領域であり、教養ですらある。「化粧が上手いですね」は褒め言葉であり、意のままに外見を操れる女性は「ビューテリジェンス」の持ち主として賞賛される。そして、コスメフリークたちの化粧への熱中ぶりは、まるでアニメやマンガに対するオタクのそれを思わせる。何しろ、彼女たちは私というフィギュアに「萌える」のだから。電車男と電車内化粧女。オタクとコスメフリーク。それは、九〇年代の日本社会が生み出した表裏一体の文化現象なのである。
目次
プロローグ 電車内化粧はなぜ非難されるのか
第1章 化粧のお仕事-「トータルライフ・アドバイザー」叶姉妹の謎を解く
第2章 化粧は人なり-「メーキャップ・アーティスト」藤原美智子の謎を解く
第3章 趣味は化粧-「カリスマ主婦」君島十和子の謎を解く
第4章 男より化粧が大事と思いたい-「さすらいの女王」中村うさぎの謎を解く
エピローグ コスメフリークという「オタク」-内面不在の一九九〇年代
上記内容は本書刊行時のものです。