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コロナ禍で暴かれた日本医療の盲点 島田 眞路(著/文) - 平凡社
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コロナ禍で暴かれた日本医療の盲点 (コロナカデアバカレタニホンイリョウノモウテン) 巻次:957957

新書
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発行:平凡社
新書判
256ページ
定価 920円+税
ISBN
978-4-582-85957-7   COPY
ISBN 13
9784582859577   COPY
ISBN 10h
4-582-85957-7   COPY
ISBN 10
4582859577   COPY
出版者記号
582   COPY
Cコード
C0247  
0:一般 2:新書 47:医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年10月15日
書店発売日
登録日
2020年8月25日
最終更新日
2020年10月9日
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紹介

2020年のコロナ禍中で「日本のPCR検査体制は“恥”」と発言し、検査体制の充実化に向けて大学病院を検査機関として加えることを主張した島田眞路氏。なぜ大学病院での検査が進まなかったのか。その背景には大学病院の疲弊、そして文部科学省と厚生労働省のつば競り合いがあった。

医療をめぐる中央省庁の対立、それに翻弄される地方医療という構図は今に始まったことではない。

そこで突然襲ってきた2020年の新型コロナウイルス―。医療への関心が高まっているなか、私たち自身が医療現場の課題に真摯に向き合わねばならないときを迎えているのではなかろうか!


目次

《目次》
目次
はじめに
第1章 山梨大病院での新型コロナウイルス対応と日本と世界におけるPCR検査
1 深夜の記者会見
2 中国・武漢の異様な光景
3 患者受け入れ体制の起動
4 「ダイヤモンド・プリンセス号」
5 山梨大病院での一例目の患者の受け入れ
6 厚生労働省からの電話
7 「病院全体が一つのチームに」
8 院内感染を防げ!
9 医療者のリスク感性を高める
10 PCR検査の不十分な体制は“日本の恥”
11 途上国レベルの日本のPCR検査実施件数
12 見過ごされた患者
13 ロシアンルーレット状態に陥った日本
14 地方衛生研究所・保健所とPCR検査
15 日曜日に下がったPCR検査数
16 大学病院に期待される蜂起
17 ジャパニーズ・ミラクルという虚構
18 欧米よりなぜ死亡者数が少ないか
19 山梨大病院のドライブスルー検査
20 出口戦略としてのPCR検査
21 PCR検査の“隠れた”2つの壁
22 再び増えている陽性者数が示すもの
23 混迷する政府のコロナ対策
24 先のみえない闘いの中で
第2章 地方国立医学部と大学病院の苦境 
「人」と「金」が足りない
「人」の不足
1 医師のインターン制度「臨床研修制度」の変遷
2 研修医が地方大学病院に来ない!
3 臨床偏重によるアカデミズムの衰退
4 学会軽視と厚生労働省の権益拡大の画策
5 学会を排除しようとした「日本専門医機構」
6 社員を巡る争い 社員は「領域」か「学会」か
7 財務を巡る争い 社員総会の第2ラウンド
8 医師会からの反発;地方の医療を守れ!
9 目前に迫る理事改選
10 押し通された社員総会
11 厚生労働省の影が見え始めた新専門医制度
12 延期が決まった新専門医制度と新体制への胎動
13 その後の専門医機構
14 地域医療の再生の道
15 医学研究の衰退と再興に向けた動き
「金」の不足
1 国立大学改革と法人化
2 運営交付金の1%削減
3 国立大学の貧富の差
4 科学技術費を軽視する財務省
第3章 山梨大学の模索
1 地方国立大学を守るための闘い
2 国内初の国立・公立による連携「一般社団法人大学アライアンスやまなし」
3 地域発の産学連携協創エコシステムの構築で財源確保
4 「ワイン学科」で地元×アカデミズムの価値共創
5 新型コロナ対応からみえた地方の国立大学と地方自治体の新たな連携
6 地方国立大学の再興に向けて

あとがき
参考文献

著者プロフィール

島田 眞路  (シマダ シンジ)  (著/文

1952年、京都府生まれ。77年、東京大学医学部卒。米国NIH留学などを経て、86年に山梨医大皮膚科助教授。東大医学部助教授を経て、95年に、山梨医大皮膚科教授。09年から山梨大学医学部附属病院長、15年から山梨大学学長。

荒神 裕之  (コウジン ヒロユキ)  (著/文

1975年、埼玉県生まれ。2000年、琉球大学医学部卒。08年、早稲田大学大学院法務研究科修了。18年、東京医科大学博士課程(公衆衛生学)修了。厚生中央病院院長補佐を経て19年より山梨大病院医療の質・安全管理部特任教授。

上記内容は本書刊行時のものです。