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先端医療と向き合う 橳島 次郎(著/文) - 平凡社
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先端医療と向き合う (センタンイリョウトムキアウ) 巻次:945945 生老病死をめぐる問いかけ (ショウロウビョウシヲメグルトイカケ)

新書
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発行:平凡社
新書判
208ページ
定価 800円+税
ISBN
978-4-582-85945-4   COPY
ISBN 13
9784582859454   COPY
ISBN 10h
4-582-85945-3   COPY
ISBN 10
4582859453   COPY
出版者記号
582   COPY
Cコード
C0247  
0:一般 2:新書 47:医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年6月15日
書店発売日
登録日
2020年4月24日
最終更新日
2024年1月24日
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書評掲載情報

2020-08-01 朝日新聞  朝刊
2020-07-25 東京新聞/中日新聞  朝刊
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紹介

生殖補助医療、遺伝子検査、ゲノム編集、再生医療、安楽死……。先端医療の発展により生老病死のあり方が大きく変化し、現在進行形でさまざまな倫理的問題が生まれている。自分たちのこととして問題に向き合うためには? 「何を問えばいいのかをきちんと知ることがだいじ」と説く著者が基本的なことがらを網羅し、議論の基盤を提供する。
生命倫理・科学論の第一人者と考える正しい問いかけから政策立案まで。

目次

《目次》
はじめに
生老病死をめぐる新しい悩みの例──脳死
本書のねらいと内容
本書の読み方

第一章 生――新しい命をどう迎えるか
人はいつ生まれるか──体外受精がもたらした新しい悩み
もう少しくわしく──宗教による違いと日本人の生命観
生殖補助医療──子を授かるための悩み
もう少しくわしく──生殖補助医療に法律はいらないか
子宮移植も登場、でも……──先端医療に頼らない選択肢も考えよう
命を選ぶという業(1)──着床前診断
命を選ぶという業(2)──出生前診断
もう少しくわしく──出生前診断と妊娠中絶のつながりの実際
性と家族のあり方──LGBTと生殖補助医療

第二章 病――先端医療の明暗
臓器移植が抱える業(1)──脳死移植vs生体移植
もう少しくわしく──生体移植をどう規制したらいいか
臓器移植が抱える業(2)──さらなる提供源を求めて
再生医療という希望
もう少しくわしく──再生医療はどう管理されているか
遺伝子を調べる時代の備え(1)──正しい知識と態度を養う
遺伝子を調べる時代の備え(2)──「マイゲノム」の意味と価値
もう少しくわしく──ゲノムデータと個人情報保護
遺伝子の治療と操作の是非
もう少しくわしく──生まれる前にゲノム編集?
心の病は、脳の病か──外科手術で精神疾患を治せる?

第三章 世のため人のため……?――医学研究と私たちとの関わり
実験台になる──医療技術開発の当事者として
もう少しくわしく──人間を実験台にするのは学問の自由?
個人情報の利用と人工知能──どこまでゆだねてよいか
もう少しくわしく──人工知能を使うと何が心配か
動物に負わせる苦──動物実験と動物保護
もう少しくわしく──日本ではなぜ動物実験の管理規制が緩いのか
生命を人の手で創る?──合成生物学の問いかけ
もう少しくわしく──生命を操る研究を誰がしてよいか
生命操作と軍事・テロ──非人道的利用をどう防ぐか

第四章 老と死とその先――人生の終わりと送り
老いは病か、老化防止は医療か
延命治療中止という選択──日本とフランスの例から考える
安楽死は許されるか
死後も医療に活きる
死者と生者の「包括ケア」を
もう少しくわしく──ほんとうの「ゆりかごから墓場まで」を求めて

第五章 問いかけに答えるために
自分で決められるためには──インフォームド・コンセントは何のため?
宗教の影響をどう考えるか
法律は必要ない? 法律にしてはいけない?
もう少しくわしく──フランス式〈答えを決める原理〉を参考に
語り合う場を創る──みなが考え決める主体になるために

あとがき

著者プロフィール

橳島 次郎  (ヌデシマ ジロウ)  (著/文

1960年横浜生まれ。東京大学文学部卒。同大学大学院社会学研究科博士課程修了(社会学博士)。専門は生命倫理、科学技術文明論。三菱化学生命科学研究所主任研究員、熊本大学客員教授、東京財団研究員などを経て、生命倫理政策研究会共同代表。著書に『先端医療のルール』(講談社現代新書)、『生命の研究はどこまで自由か』『精神を切る手術』『もしも宇宙に行くのなら』(以上、岩波書店)、『生命科学の欲望と倫理』(青土社)、『これからの死に方』『先端医療と向き合う』(以上、平凡社新書)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。