版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
韓国 内なる分断 池畑 修平(著/文) - 平凡社
..
【利用不可】

韓国 内なる分断 (カンコク ウチナルブンダン) 葛藤する政治、疲弊する国民 (カットウスルセイジヒヘイスルコクミン)

新書
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:平凡社
新書判
264ページ
定価 880円+税
ISBN
978-4-582-85917-1   COPY
ISBN 13
9784582859171   COPY
ISBN 10h
4-582-85917-8   COPY
ISBN 10
4582859178   COPY
出版者記号
582   COPY
Cコード
C0231  
0:一般 2:新書 31:政治-含む国防軍事
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年6月1日
最終更新日
2019年7月6日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2019-09-29 東京新聞/中日新聞  朝刊
MORE
LESS

紹介

文在寅政権になって再燃した徴用工訴訟問題、慰安婦問題における日韓合意の骨抜き、
国会議長による天皇謝罪要求発言……。
日韓関係は「国交正常化以降で最悪」といわれるが、
その背景には、韓国国内の保守派・進歩派による深刻な葛藤が横たわっている。
NHK前ソウル支局長が、韓国の内なる「南南葛藤」の深層を描く。

目次

《目次》
はじめに
序章 文在寅は「反日」なのか
「国交正常化以降では最悪」の日韓関係/保守派一掃のメッセージ
深まる韓国社会の分断/保守派打倒の永続化

第一章 韓国の内なる闘い──保守派・進歩派の「南南葛藤」
朴槿恵の逮捕/勝負に出た国会演説/「帝王的大統領」の力の源/帝王の儚さ
深刻な「南南葛藤」/多岐にわたる対立軸/葛藤に終始する政界、疲弊する国民
国会の機能不全/前政権に対する徹底した否定/憲法改正という「ブラックホール」
セヌリ党の斜陽/文在寅は北朝鮮と通じていた?/朴とセヌリ党のなりふり構わぬ攻撃
「崔順実ゲート」をめぐる激震

第二章 朝鮮半島分断の現在
準戦時態勢の分断国家/「ポケモンGO」が韓国で遅れた理由
「戦争になればソウルは火の海に」/「軍事革命」から「漢江の奇跡」へ
経済発展の犠牲にされた民主化/「南山」と恐れられた面々/人民革命党事件
ソウル市長は「小統領」/「君のための行進曲」/光州事件
軍の記録に残らない「華麗なる休暇」/共産主義者の蔑称「パルゲンイ」
北朝鮮による青瓦台襲撃未遂事件/南北で異なる統一のイメージ
北朝鮮問題の本質は南北の体制間競争/光州事件がアジアに与えた影響

第三章 保守派のジャンヌ・ダルク
朴槿恵の「役割」/初めて五〇%を超えての大統領当選
「非正常の正常化」/民主労総への強硬姿勢/統合進歩党、解散へ
木棺地雷で南北が一触即発/カメラの死角で北朝鮮が謝罪/「血で結ばれた友誼」に楔
開城工業団地とTHAAD/政権に批判的な文化人のブラックリスト
李明博政権から引き継がれた慰安婦問題/慰安婦問題合意とGSOMIA締結
デモ参加者をISと同一視/国連で「セマウル運動」
第四章 「秘線」と「ロウソク革命」
朴槿恵、凋落への引き金/韓国のラスプーチン/裏の参謀「秘線」
「冷たく心変わりしていく現実」/保守派に対する裏切り
「帝王的大統領」の弊害/朴の退陣を求める「ロウソク民心」
文在寅にとっても挽回のチャンス/「怒れる韓国人」たちの謎
「金の匙、泥の匙」/「広場民主主義」の功罪/各国共通のフェイクニュース
憲法の上に「国民情緒法」/「大統領・朴槿恵を罷免する」
北朝鮮メディア、異例の速報/「北風」にも負けず

第五章 文在寅政権が起こした地殻変動──保守派打倒の永続化
「積弊清算」という大義/光州事件の再調査/李明博に対する包囲網
監査を繰り返す理由/「未来のための告訴」/大統領経験者二人が収監へ
捜査の動機は正当だったか/社会を席巻する「積弊清算」/大韓民国の建国はいつなのか
抗議デモ犠牲者の死因まで「交代」/コーヒーを手に青瓦台を散策という演出
「保守派打倒の永続化」の含意

第六章 変調、そして日韓激震
「ロマンスか、不倫か」/人事聴聞会の粗探し/「労働者寄り」のJノミクス
「太陽政策」再び/北朝鮮への憎悪を同情に「昇華」/北朝鮮に「弱腰」という政権批判
挑発に慣れている国民でさえ/金正恩「新年の辞」のサプライズ
「平和、新たな始まり」という劇場/念願の初訪朝/葛藤に沈む対日外交
「反日」ではなく保守派つぶし/「こうした立場で歴史問題に臨んでいる」
そして日韓関係は壊れた/新たな帝王の陰り/「南南葛藤」が鎮まるとき

著者プロフィール

池畑 修平  (イケハタ シュウヘイ)  (著/文

1969年大阪府生まれ。92年東京外国語大学を卒業後、NHK入局。高松放送局、ジュネーブ支局長、中国総局(北京)、ソウル支局長、報道局国際部副部長などを経て、現在はBS1「国際報道2019」キャスターを務める。本書が初の著書となる。

上記内容は本書刊行時のものです。