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財政破綻の噓を暴く 髙橋 洋一(著/文) - 平凡社
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財政破綻の噓を暴く (ザイセイハタンノウソヲアバク) 「統合政府バランスシート」で捉えよ (トウゴウセイフバランスシートデトラエヨ)

新書
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発行:平凡社
新書判
200ページ
定価 800円+税
ISBN
978-4-582-85909-6   COPY
ISBN 13
9784582859096   COPY
ISBN 10h
4-582-85909-7   COPY
ISBN 10
4582859097   COPY
出版者記号
582   COPY
Cコード
C0233  
0:一般 2:新書 33:経済・財政・統計
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年3月5日
最終更新日
2019年4月9日
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紹介

財務省は、「このままでは、日本の財政は破綻する」と喧伝し、国債残高ばかりに目を向けさせ、増税や緊縮財政を声高に叫ぶ。だが当然のことながら、国には借金もあれば資産もある。企業財務を連結ベースでみるのと同様に、国家の財政状態も、日銀を政府の子会社とする「統合政府」として捉えなくてはならない。財政の実体を連結ベースのバランスシートで把握することで、いかに増税が悪影響を及ぼすかを指摘し、未来に向けた財政支出の必要性を説く。

目次

序 章 消費税の増税は必要ない
財務省の話は鵜呑みにできない/八パーセント引き上げ時の現実/消費税は経済政策として得策ではない
第1章 「統合政府バランスシート」で捉えよ
財政状況を知る重要な指標とは/グロス債務残高にこだわると〝過小投資〟になる/「統合政府」という捉え方/雇用の確保は金融政策の一つ/株価が上がると半年先の雇用が増える/財政再建を進める新たな財源
第2章 財政危機の〝ウソ〟を検証する
財務省はなぜ、「日本は財政破綻する」と騒ぐのか/「国に借金はない」といえるカラクリ/増税にこだわる経済(財政)学者たちの間違い/国債が暴落すれば日銀は大損するか/財政再建のために増税は必要なのか/危険水準は国によって異なる/財政再建に必要なもの、不要なもの/増税と財政再建に因果性はない/名目成長率を高めれば増税はいらない/IMFの分析からも同じことがいえる
第3章 財政赤字はいかにして起きたか
一九九〇年を境にした経済成長の段差/いきなり低成長になった、その理由/バブル経済は悪いことか/資産価格の上昇でしかなかった/税制と証券の抜け穴がバブルを生んだ/バブルはまた起きるだろうか/財政赤字を深刻化させた日銀
第4章 国債は国の財政を揺るがす〝悪者〟か
戦費調達の手段としてはじまった国債/国債は国の経済には欠かせない/国の借金は「悪」ではない/日銀は国債と引き換えに紙幣を刷る/国債をめぐる日銀と政府の関係性/国債は最終的には政府の収入になる/日銀はさらに国債の直接引き受けをすべき/本当の意味での「公平な分かち合い」とは/国債は「投資」でもある/半径一メートルの思考でマクロをみるな/国債は決して「発行され過ぎ」てはいない
第5章 財政再建のポイントとは
財政再建のための五つの方法/必要なのは増税よりも経済成長/税制をいじるより徴収漏れをなくせ/増税の前に埋蔵金の発掘と行革こそ必要/埋蔵金を隠し合う財務省と日銀/埋蔵金の温床は特別会計/消費増税は日本経済をぶち壊している/消費税は社会保障税ではなく地方税とすべき
第6章 財政を悪化させないために
財政政策と金融政策に関する三つのモデル/「統合政府」の考え方で、財政再建はほぼ終わり/国債発行による未来投資を/教育国債は「将来への付け回し」ではない/なぜ天下りはなくならないのか/天下りをさせないために
あとがき

著者プロフィール

髙橋 洋一  (タカハシ ヨウイチ)  (著/文

1955年東京都生まれ。株式会社政策工房会長、嘉悦大学ビジネス創造学部教授。東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。80年大蔵省(現 財務省)入省。理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員、内閣府参事官、内閣参事官などを経て現職。おもな著書に『さらば財務省!』(講談社+α文庫)、『日本は世界1位の政府資産大国』(講談社+α新書)、『「年金問題」は噓ばかり』(PHP新書)、『大手新聞・テレビが報道できない「官僚」の真実』(SB新書)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。