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平成史 保阪 正康(著/文) - 平凡社
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平凡社新書

平成史

発行:平凡社
新書判
200ページ
定価 820円+税
ISBN
9784582859089
Cコード
C0221
一般 新書 日本歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年2月2日
最終更新日
2019年3月8日
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紹介

平成は後世どのように総括されるか。政治の劣化、オウム真理教事件、天災と人災……。
その始まりでバブル崩壊に直面し、長く続く経済停滞はこの時代に暗い影を落とす。
だが、「停滞」や「閉塞」といった言葉だけで、平成は語られるものなのだろうか。
昭和との因果関係をふまえ、平成という時代の深層を読む。

目次

《目次》
序章 天皇の生前譲位と「災害史観」
天皇による「国民統合」の呼びかけ/捨て身の戦い/〈平和勢力〉としての天皇
五五年体制の終焉がもたらしたもの/昭和の政治のツケ/小選挙区制の欠陥
大正と昭和の因果関係/平成の災害史観

第一章 世界史の中の「平成元年」
元号は“句読点”/昭和天皇の死と冷戦終結/ソ連崩壊後のモスクワで見たこと
「昭和」に殉じた者たち/昭和と平成、それぞれのキーワード
天皇が示した自らの役割

第二章 天皇が築いた国民との回路
天皇が置かれた状況の苛酷さ/国民に発した問い/昭和天皇との間で交わされた伝承
「軍人がバッコして大局を考えず」/海外への追悼と慰霊の旅/平成からの託言
継承に向けた準備/元残留日本兵家族との会見/象徴天皇としての務め
韓国とのゆかり/歴史に向きあう姿勢

第三章 政治はなぜ劣化したか
小選挙区制導入がもたらしたもの/政治の劣化を示す予兆/「村山談話」の歴史的意味
歴史修正主義の跋扈/「自虐史観」という言葉/小泉純一郎の論法と発想
二元論的な政治指導者/平成の政治家は何を土台に据えているか

第四章 〈一九九五年〉という転換点
昭和の清算/変質した青年の反抗の姿/オウム事件とは何だったのか
王国における暴力装置/平成の最大の教訓/機械文明の極致への入り口
戦後民主主義を肌で学んだ指導者たち/平成における死生観/延命医療の本質
誰にも看取られることのない死/時代に補助線を引いた西部邁の自裁
「社員は悪くありません」/バブル期の意識/経済大国という空念仏

第五章 事件から見る時代の貌
“ひきこもり”という時代の病/犯罪の目的が変わった/神戸連続児童殺傷事件
光市母子殺害事件/「人を殺してみたかった」/〈戦後〉はなぜ死んだのか

第六章 胎動する歴史観の歪み
民主党政権とは何だったか/生かされなかった太平洋戦争時の教訓
「デモクラシーの後をファシズムがついてくる」/ナショナリズムのあり方
深刻な時代の胎動/日本は「右傾化」したのか

終章 平成の終焉から次代へ
「おことば」に加えられた能動的な表現/新しい天皇制確立の機運
先帝との関係性でつくられる新たな天皇像/「天皇の二重構造」をいかに防ぐか
大正末期に生まれた奇妙な空間/関東大震災から広がった虚無感
貞明皇后の被災地巡り/天皇を見つめる国民の目

あとがき

関連年表

著者プロフィール

保阪 正康  (ホサカ マサヤス)  (著/文

1939年北海道生まれ。ノンフィクション作家、評論家。2004年、一連の昭和史研究により菊池寛賞受賞。2017年『ナショナリズムの昭和』(幻戯書房)で和辻哲郎文化賞を受賞。著書に『昭和陸軍の研究』(朝日選書)、『東條英機と天皇の時代』(ちくま文庫)、『瀬島龍三』(文春文庫)、『昭和の怪物 七つの謎』(講談社現代新書)、『松本清張と昭和史』『昭和史の一級史料を読む』『昭和史の深層』(以上、平凡社新書)『風来記 わが昭和史』(全2巻、平凡社)など多数。

上記内容は本書刊行時のものです。