版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
教皇フランシスコ 乗 浩子(著/文) - 平凡社
..
【利用不可】

教皇フランシスコ (キョウコウフランシスコ) 南の世界から (ミナミノセカイカラ)

新書
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:平凡社
新書判
272ページ
定価 920円+税
ISBN
978-4-582-85907-2   COPY
ISBN 13
9784582859072   COPY
ISBN 10h
4-582-85907-0   COPY
ISBN 10
4582859070   COPY
出版者記号
582   COPY
Cコード
C0216  
0:一般 2:新書 16:キリスト教
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年2月2日
最終更新日
2019年3月8日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2019-06-09 読売新聞  朝刊
評者: 山内志朗(慶應義塾大学、倫理学者)
2019-05-19 東京新聞/中日新聞
2019-04-13 日本経済新聞  朝刊
MORE
LESS

紹介

2013年、第266代ローマ教皇となったフランシスコはアルゼンチン育ち。この南半球からの最初の教皇はいま、世界の注目と敬意を集めている。なぜ、こうした教皇が生まれたのか。カトリック大陸ラテンアメリカにおける宗教の役割から、フランシスコの経歴、バチカンの状況等々、その背景をおさえ、この教皇が現在果たそうとしている課題や実績を明らかにする。

目次

《目次》

はじめに

序章 宗教の復権
1 近代化と宗教──ウェーバーの逆説
2 教会と民主化──ハンチントンとカサノヴァの説2
3 カトリシズムと現代

第一章 カトリック大陸、ラテンアメリカ
1 ラテンアメリカ初の教皇の誕生
2 カトリシズムによる征服と植民
3 独立と教会
4 現代の国家と教会

第二章 教皇フランシスコへの道
1 イタリア移民の息子ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ
2 イエズス会士時代──入会から管区長へ
3 「汚い戦争」の拡大と教会
4 スラムに通う大司教2
5 二〇一三年教皇選挙

第三章 バチカンの動向
1 ローマ教皇庁とバチカン市国
2 近代化への抵抗
3 ヨハネ二三世とカトリック世界の現代化
4 パウロ六世の南北問題への関心
5 冷戦終焉の立役者、ヨハネ・パウロ二世
6 「正統主義の番人」ベネディクト一六世

第四章 アフリカとアジアでふえるキリスト教徒
1 信徒の趨勢
2 アフリカ──独立教会の展開
3 アジア──多様な宗教世界

第五章 民主化を促した教会──冷戦体制崩壊へ
1 ラテンアメリカの解放の神学
2 軍政の人権侵害と戦った南米の教会
3 中米の内戦と教会
4 南欧・アジア・アフリカ・東欧の民主化と教会

第六章 プロテスタントの拡大とカトリックの対応
1 福音派とペンテコステ派の隆盛
2 カトリック・カリスマ派の台頭
3 宗教的多元化のゆくえ

第七章 教皇フランシスコの課題と実績
1 バチカン改革
2 モラルをめぐって
3 エキュメニズム──宗派間・宗教間対話
4 キューバと中国──共産主義国との関係

終章 回勅『ラウダート・シ──ともに暮らす家を大切に』
──環境・人権・平和

あとがき

著者プロフィール

乗 浩子  (ヨツノヤ ヒロコ)  (著/文

中国・大連市生まれ。東京女子大学文学部史学科卒業。上智大学大学院外国語学研究科国際関係論専攻博士後期課程修了。元帝京大学教授。専攻、ラテンアメリカ近現代史、国際関係史。著書に、『宗教と政治変動――ラテンアメリカのカトリック教会を中心に』(有信堂高文社)、共編著に『ラテンアメリカ 政治と社会』『ラテンアメリカ 都市と社会』『ラテンアメリカ 社会と女性』(以上、新評論)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。