版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
鳥居強右衛門 金子 拓(著/文) - 平凡社
..
【利用不可】

鳥居強右衛門 (トリイスネエモン) 語り継がれる武士の魂 (カタリツガレルブシノタマシイ)

このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:平凡社
四六判
300ページ
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-582-47741-2   COPY
ISBN 13
9784582477412   COPY
ISBN 10h
4-582-47741-0   COPY
ISBN 10
4582477410   COPY
出版者記号
582   COPY
Cコード
C0021  
0:一般 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年9月7日
最終更新日
2018年9月29日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2018-11-18 読売新聞  朝刊
評者: 加藤徹(明治大学教授、中国文化学者)
2018-11-04 産經新聞  朝刊
評者: 堀井憲一郎(コラムニスト)
MORE
LESS

目次

はじめに――無名にして有名な武士
鳥居強右衛門という人物
『水曜どうでしょう』の「歴史小芝居」
本書で述べること

第一部 鳥居強右衛門とは何者か

第1章 長篠の戦いに至るまで
奥平氏と山家三方衆
山家三方衆と武田氏
徳川家康による長篠城攻め
奥平定能父子の内通
作手退去後の定能父子
長篠城を奪われた武田氏の動き
奥平信昌長篠城に入る

第2章 長篠城攻防戦と鳥居強右衛門
天正3年における武田氏の三河侵入
武田勝頼の三河入り
武田軍長篠城へ
長篠城の攻防戦
奥平軍の奮闘
強右衛門をめぐる根本史料
史料が語る使者・強右衛門
捕えられ殺されるまで
意外にちがうふたつの史料

第3章 鳥居強右衛門伝説の成立
強右衛門をめぐる研究
強右衛門は実在したのか
強右衛門の子孫
強右衛門の身分
『甫庵信長記』『三河物語』に先行する史料
強右衛門をめぐる史料と記事内容
強右衛門伝説の成立と変容
使者の役割

第二部 落合左平次道次背旗は語る

第4章 目撃者・落合左平次道次
落合左平次道次の実像
落合道次と落合道久
『寛永諸家系図伝』の落合道久
道久の主君は誰か?
道久の子孫・江戸落合家
紀州落合家の系図・伝承
初代の事跡を掘り起こす6代道広
知行目録が示す落合家の家柄
初代左平次の諱
江戸落合家と紀州落合家の溝
「背旗」は誰が、いつつくったのか

第5章 旗指物の伝来と鳥居強右衛門像の流布
5点ある強右衛門の旗指物
落合家の旗指物
昭和42年の調査
6代道広作成の「指物覚」
『系図元帳』に見える歴代の旗指物
5点の旗指物の制作者
6代道広による旗指物制作
兵法家平山行蔵と強右衛門像
強右衛門像の流布

第6章 指物としての「背旗」
「背旗」は背中に付けたのか?
旗指物のつくり
旗指物の発生論
目立つ指物
長篠の戦いにおける指物
軍旗としての「背旗」
戦国時代における旗指物の大きさ
「背旗」の制作目的と働き

第7章 よみがえる「落合左平次指物」
「逆さ磔」の衝撃
逆さ磔説への反論
逆さ磔説の否定
逆さ磔伝承の不思議
落合家から紀州徳川家へ
修理前の科学的調査
裏の出現
よみがえる「背旗」

第三部 伝承される鳥居強右衛門像

第8章 近代の鳥居強右衛門
国定教科書『尋常小学読本』の強右衛門
錦絵と歌舞伎の強右衛門
国定教科書採用の背景
重層化する強右衛門伝説
谷村計介と「アラモの碑」
吉川英治から内田叶夢へ
失敗作『鳥居強右衛門』
ロッパの予感

終章 三河武士鳥居強右衛門
変わる/変わらない鳥居強右衛門像
強右衛門を弔う
出生地市田における顕彰
松永寺における供養と顕彰
三河人による強右衛門顕彰前史
鳥居家による先祖顕彰
鳥居強右衛門堂を訪ねて
強右衛門信仰
鳥居強右衛門に歴史の面白さをまなぶ

おわりに


著者プロフィール

金子 拓  (カネコ ヒラク)  (著/文

1967年山形県生まれ。95年、東北大学大学院文学研究科博士課程後期修了。博士(文学)。専門は日本中世史。現在、東京大学史料編纂所准教授。著書に『織田信長という歴史――「信長記」の彼方へ』(勉誠出版)、『織田信長〈天下人〉の実像』(講談社現代新書)、『織田信長権力論』(吉川弘文館)、『織田信長――不器用すぎた天下人』(河出書房新社)、『鳥居強右衛門――語り継がれる武士の魂』(平凡社)、編著に『長篠合戦の史料学――いくさの記憶』(勉誠出版)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。