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教職員の多忙化と教育行政 日本教育行政学会研究推進委員会(企画/原案) - 福村出版
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教職員の多忙化と教育行政 (キョウショクインノタボウカトキョウイクギョウセイ) 問題の構造と働き方改革に向けた展望 (モンダイノコウゾウトハタラキカタカイカクニムケタテンボウ)

教育
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発行:福村出版
A5判
250ページ
定価 3,800円+税
ISBN
978-4-571-10190-8   COPY
ISBN 13
9784571101908   COPY
ISBN 10h
4-571-10190-2   COPY
ISBN 10
4571101902   COPY
出版者記号
571   COPY
Cコード
C3037  
3:専門 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年10月15日
書店発売日
登録日
2020年9月8日
最終更新日
2020年10月1日
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紹介

今日深刻化している教職員の多忙化と長時間労働の問題について、教育行財政、法律、学校組織と教員文化、教員の専門性など、幅広い視点から総合的に考察した最新の研究書。

目次

はしがき(横井敏郎)
第1部 教員の多忙化をめぐる法と教育行政
 第1章 教職員の「多忙化」をめぐる法的要因分析――給特法の法構造にみる諸問題(髙橋哲)
  はじめに
  第1節 労基法上の基本ルール
  第2節 給特法による特殊ルールの構造
  第3節 給特法の法解釈上の問題
  第4節 給特法の運用実態からみた問題
  第5節 中教審「学校における働き方改革」答申の問題
  おわりに――「学校における働き方改革」のあるべき方向
 第2章 新自由主義教育改革下の教育政策と学校教職員の多忙化問題(石井拓児)
  第1節 教職員の「働き方改革」はなぜ失敗を繰り返すのか
  第2節 学校を多忙化させる新自由主義教育改革下の教育政策とその構造
  第3節 教職員の働き方改革と教育行政学研究の課題
 第3章 教員養成・採用・研修の一体化と教師の多忙化――教師の専門職性の議論をふまえて(佐藤仁)
  はじめに
  第1節 教師の専門職基準のとらえ直し
  第2節 教員育成指標の策定主体をめぐる議論と教師の専門職性
  第3節 教員育成指標の内容をめぐる議論と教師の専門職性
  まとめ
 第4章 教員の多忙化と教育財政――教職員定数問題を中心に(井深雄二)
  はじめに
  第1節 教職員定数の根拠
  第2節 教員の構造的多忙化――「義務教育職員の標準定数に関する算定基準案参考資料」と「公立小学校・中学校等教員勤務実態調査研究報告書」
  第3節 教員多忙化の財政構造
  おわりに

第2部 多忙化問題と職場としての学校・教育労働
 第5章 教育〈労働〉の視点からみた教師の多忙化(油布佐和子)
  第1節 教師の多忙をとらえる枠組みとしての〈労働〉
  第2節 教師はどのように働いているか?
  第3節 教師の〈労働〉過程にみる課題
  第4節 労働過程における労働関係
  おわりに
 第6章 教師の多忙・教育目的・教師の専門性(福島賢二)
  はじめに――問題意識と課題の設定
  第1節 若手教師の多忙の実態と特徴
  第2節 教師の多忙からみえる教育の貧困
  第3節 子どもの発達を助成する実践と教師の専門性――循環から抜け出すために
  おわりに――教師は単純労働者に成り下がるのか、さもなくば専門職を目指すのか
 第7章 部活動指導と教職員の労働実態(大橋基博)
  第1節 中学生の自死事件と教職員の長時間労働
  第2節 部活動の活動状況と教職員の勤務実態(全国調査から)
  第3節 学校教育における部活動の位置づけ
  第4節 学校における働き方改革と部活動
 第8章 学校組織の視点からみた教員の多忙化(武井敦史)
  第1節 「教員の多忙」と学校組織
  第2節 学校教育の「輪郭の問題」としての多忙化
  第3節 部分最適化する学校
  第4節 教員の働き方改革の動向と学校組織
  第5節 学校の輪郭の再定義に関する論点
  おわりに
 第9章 学校の仕事はなぜ消えたのか――宿日直を事例に(雪丸武彦)
  第1節 本章の目的
  第2節 戦後の宿日直の制度化と学校警備員制度
  第3節 文部省のスタンスと国会での議論
  第4節 文部省の主張の変化と宿日直廃止
  おわりに

第3部 教員の多忙化をめぐる教育行政学の課題
 第10章 教員の仕事の量的・質的分析(川上泰彦)
  はじめに
  第1節 教員の多忙・多忙化がもたらすもの
  第2節 多忙解消・勤務適正化議論の難しさ
  第3節 今後の研究課題
 第11章 継続的な教員の労働時間研究の可能性と必要性(神林寿幸)
  第1節 はじめに――「学校の働き方改革」ブームの到来
  第2節 教員の労働時間研究・議論にみられる「繁忙期」と「閑散期」――教員の労働時間に関して教育行政学が失ったもの
  第3節 教員の労働時間に関する継続的調査の可能性――TALISを素材として
  第4節 おわりに――ブームに終わらない教員の労働時間研究の必要性
 第12章 ロビイング用語としての学校事務の共同実施を分析概念にするには(青木栄一)
  第1節 教育行政学が学校事務を分析する意味
  第2節 学校事務の共同実施を学術的に解明する
  第3節 全国調査結果の分析
  第4節 共同実施は本当に必要か
 第13章 学校の働き方改革と教育行政研究の課題――政策過程における論点と施策選択肢(小川正人)
  はじめに――今次の「働き方改革」の意義と制約
  第1節 長時間勤務問題と教員の大幅増員要求――論点と検討課題
  第2節 給特法をめぐる評価と長時間勤務を抑制する制度的措置のあり方をめぐって
  第3節 ガイドライン(指針)の「功」と取り組み
  おわりに

上記内容は本書刊行時のものです。