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バーボンの歴史
- 書店発売日
- 2016年1月27日
- 登録日
- 2015年12月26日
- 最終更新日
- 2016年1月14日
書評掲載情報
2016-02-21 | 日本経済新聞 |
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紹介
ぼくらはバーボンのことをなにも知らなかった――
多くの史料や証言をもとに、数々の伝説につつまれた草創期からクラフトバーボンが注目される現代まで、政治や経済にも光を当てて描く、はじめての本格的なバーボンの歴史。
初心者もマニアも楽しめる情報満載の一冊。
◎監訳者あとがき より
本書は、17世紀の昔、はるかヨーロッパから新大陸に足を踏み入れた入植者たちの時代まで遡り、アメリカンウイスキーの成り立ちやバーボン業界の歴史を詳細に書いた本である。
私の知る限り、これまで日本で出版された本のなかで、バーボンの歴史についてここまでくわしく書いた本は見たことがない。
すでにこの本を読み終えた日本の読者は、今まで刊行されたさまざまなバーボンの本を読んでもわからなかった疑問や謎の多くが本書で解決されたのではないかと思う。
もちろん、バーボンの本は初めて読むという方にも、建国以来のアメリカが酒とどのように関わってきたのか、独立戦争、南北戦争、二度の世界大戦や朝鮮戦争、ベトナム戦争などとの関係、アメリカ史上最悪の法と言われている禁酒法について、さらには政治やバーボン業界の興亡の歴史など、興味深く読める内容となっている。
著者はさまざまな面からバーボンについて語る。
一九世紀以前のアメリカにおけるバーボンの歴史や位置づけ。
過去のアメリカンウイスキーはコーン使用なのかライ麦使用なのか。
ウイスキー税の度重なる増税に対するウイスキー業者の知恵と対応。
後半になってくると日本人のわれわれにも馴染みのある名称や人物名が度々登場してくる。
現在でもひんぱんに繰り返されている蒸溜所の閉鎖や買収の歴史。
冷戦になぞられたウォッカとのシェア争い。
二極化する市場(スタンダードかスーパープレミアムか、大手メーカーかクラフト蒸溜所か)。
最後の二章では、21世紀以降に再びブームになったクラフト・ウイスキーと、近年のライウイスキー事情やこれからのアメリカンウイスキーへの期待について書いている。
酒は文化だ、とはよく言われる言葉だが、まさしくバーボンの歴史はアメリカとアメリカ人の文化であることがよくわかる。
◎目次
序章 焦がしたオーク樽
第1章 ビッグバン
第2章 ライ麦と独立戦争
第3章 ケンタッキー――暗く血にまみれた土地
第4章 大酒飲みの国
第5章 氷の王
第6章 薬と密造酒
第7章 ぼろ儲けのらんちき騒ぎ
第8章 ブランド誕生
第9章 〝純粋〟と〝イミテーション〟
第10章 禁酒法
第11章 抜け穴
第12章 復活と苦難
第13章 戦争
第14章 海を渡るバーボン
第15章 外敵襲来
第16章 「安くない味」へ
第17章 クラフト・ムーブメント
第18章 新しい「伝統」
目次
序章 焦がしたオーク樽
第1章 ビッグバン
第2章 ライ麦と独立戦争
第3章 ケンタッキー――暗く血にまみれた土地
第4章 大酒飲みの国
第5章 氷の王
第6章 薬と密造酒
第7章 ぼろ儲けのらんちき騒ぎ
第8章 ブランド誕生
第9章 〝純粋〟と〝イミテーション〟
第10章 禁酒法
第11章 抜け穴
第12章 復活と苦難
第13章 戦争
第14章 海を渡るバーボン
第15章 外敵襲来
第16章 「安くない味」へ
第17章 クラフト・ムーブメント
第18章 新しい「伝統」
上記内容は本書刊行時のものです。