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エネルギー・シフト 橘川 武郎(著/文) - 白桃書房
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エネルギー・シフト (エネルギーシフト) 再生可能エネルギー主力電源化への道 (サイセイカノウエネルギーシュリョクデンゲンカヘノミチ)

社会一般
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発行:白桃書房
A5変型判
176ページ
定価 2,273円+税
ISBN
978-4-561-71223-7   COPY
ISBN 13
9784561712237   COPY
ISBN 10h
4-561-71223-2   COPY
ISBN 10
4561712232   COPY
出版者記号
561   COPY
Cコード
C0060  
0:一般 0:単行本 60:産業総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年9月16日
書店発売日
登録日
2020年8月27日
最終更新日
2024年3月15日
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紹介

第一人者が、エネルギー問題を包括的、現実的に捉え、30年先を見据えた解決策を提言!
増刷の際に、このところ目まぐるしい動きを見せる最新のエネルギー政策の解説も収録!

新型コロナ・ウイルスは世界経済に大きな打撃をもたらしたが、その衝撃波は、エネルギーの分野にも及んでいる。注目すべきは、エネルギー需要全体が大きく減退する中で、再生可能エネルギー需要が堅調に推移してきていることである。CO2を排出するエネルギーから排出しないエネルギーへのシフト、集中型のエネルギー供給システムから分散型のエネルギー供給へのシフトという大きな流れ、つまり「エネルギーシフト」すなわちエネルギー転換といえる動きが改めて明確になったのだ。この勢いは、パンデミックを克服した後の世界では一層強まることになろう。

加速するエネルギーシフトの動きに取り残された感が強い日本政府も、2018年に閣議決定した「第5次エネルギー基本計画」で、2050年までに「再生可能エネルギーの主力電力化」をめざす新しい方針を打ち出した。さらに2021年4月の気候変動サミットで温室効果ガスの大幅な削減を打ち出した。

本書は、このような状況の中で、「再生エネ主力電源化」を本気で実現するために何をすべきかについて、正面から論じていく。リアルな議論を展開するため、再エネ発電だけでなく、原子力発電・火力発電・水素利用などの動向も視野に入れ、エネルギー問題を包括的に検討、さらに、「再生可能エネルギー主力電源化への道」それ自体については、(1)既存の枠組みを維持したままのアプローチと、(2)「ゲームチェンジ」を起こす新たな枠組みを創出するアプローチの双方を採り入れる必要があると、この課題に果敢に、かつ冷静に取り組む。
政府機関や自治体の担当者、電力・ガスなどエネルギー産業関係者、またエネルギー事業への参入を狙う方たちにとって必読の書であるが、議論の過程では石炭火力発電「悪者」論や原子力政策の近視眼的なありようも批判しており、エネルギー問題に関する俗論などについて第一人者の見解を知ることもできる。その根拠を示しつつ、我々は何をどう選択することができるのかを考えさせる、幅広い読者がそれを自分ごととして捉えるのに有用な一冊である。

【目次】
はじめに:加速するエネルギーシフト
序 章 人類が直面する二律背反
第1章 「再生可能エネルギー主力電源化」と直面する課題:第5次エネルギー基本計画の検討
第2章 再生可能エネルギーをどうするか:主力電力化への二つのアプローチ
第3章 原子力発電をどうするか:カギ握る使用済み核燃料の処理
第4章 火力発電をどうするか:CCSとCCU
第5章 水素への期待:エネルギー構造全体を変える可能性
第6章 再生可能エネルギー主力電源化の担い手は誰か:ゲームチェンジャーの出現
おわりに:「再生可能エネルギー主力電源化」への道

目次

はじめに:加速するエネルギーシフト
序 章 人類が直面する二律背反
第1章 「再生可能エネルギー主力電源化」と直面する課題:第5次エネルギー基本計画の検討
第2章 再生可能エネルギーをどうするか:主力電力化への二つのアプローチ
第3章 原子力発電をどうするか:カギ握る使用済み核燃料の処理
第4章 火力発電をどうするか:CCSとCCU
第5章 水素への期待:エネルギー構造全体を変える可能性
第6章 再生可能エネルギー主力電源化の担い手は誰か:ゲームチェンジャーの出現
おわりに:「再生可能エネルギー主力電源化」への道

著者プロフィール

橘川 武郎  (キッカワ タケオ)  (著/文

国際大学学長、東京大学名誉教授、一橋大学名誉教授。1951年和歌山県生まれ。1983年、東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。経済学博士。青山学院大学経営学部助教授、東京大学社会科学研究所教授、一橋大学大学院商学研究科教授、東京理科大学大学院イノベーション研究科教授を経て、現在に至る。その他、経営史学会会長、総合資源エネルギー調査会委員等を歴任。

上記内容は本書刊行時のものです。