版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
イタリアのテリトーリオ戦略 木村 純子(編集) - 白桃書房
..
【利用不可】

イタリアのテリトーリオ戦略 (イタリアノテリトーリオセンリャク) 甦る都市と農村の交流 (ヨミガエルトシトノウソンノコウリュウ)

社会科学
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:白桃書房
A5判
374ページ
定価 3,545円+税
ISBN
978-4-561-66241-9   COPY
ISBN 13
9784561662419   COPY
ISBN 10h
4-561-66241-3   COPY
ISBN 10
4561662413   COPY
出版者記号
561   COPY
Cコード
C3063  
3:専門 0:単行本 63:商業
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年3月25日
書店発売日
登録日
2022年1月25日
最終更新日
2022年3月25日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

イタリアでは70年代に入ってから、経済性偏重の都市政策の結果、都市の過密と農村の過疎が顕著となった。それをきっかけに、歴史、文化、環境、住民意識等の非経済的な価値を重視する地域政策への転換へと舵を切ることになる。その鍵となったのが、テリトーリオ概念である。これは、地域の文化、歴史、環境、その土地の農産物の価値を高め、都市と農村の新しい結びつきを生む社会システム概念である。そしてそこには、地域住民が主体的に活動するロジックが含まれている。

本書では、イタリアにおける、テリトーリオを起点とした、経済的価値と非経済的価値とのバランスのとれた社会へのパラダイムシフトのプロセスを、都市・建築・地域政策、経営学、観光、料理・ワイン等を専門とする日本とイタリアの研究者・実務家たちが、多面的に描き出す。彼らは既成の体系に囚われることなくそれぞれの切り口で、しかし歴史という視点には重きを置きながら議論を展開していく。

イタリアと日本は、「石の文化」と「木の文化」の違いという点で、対極にあるとよく言われる。しかし近代化のあり方、豊かな自然と長い伝統を有することなど、共通点も多く指摘されている。経済効率性重視の地域活性化策の行き詰まりに悩む日本への示唆に富んだ、学際的研究による新しい文明論。

目次

序章 農産物の生産と流通をテリトーリオの文脈で再考する

第1部 テリトーリオの理論的枠組みと分析概念
第1章 チェントロ・ストリコからテリトーリオへ
第2章 テリトーリオの内発的発展
第3章 テロワール産品を通じたルーラル・ジェントリ フィケーション

第2部 テリトーリオ理論の実践的な展開―イタリアの事例
第4章 農村ツーリズムとテリトーリオ産品の価値向上 のためのネットワーク
第5章 質の良い地域産品、新しいライフスタイル、エノガストロノミア・ツーリズム
第6章 アフターコロナ時代のテリトーリオと フード・ツーリズム

第3部 テリトーリオの象徴としての食文化とワイン
第7章 イタリア食文化の価値
第8章 イタリアワインの多様性とテリトーリオ

鼎談:テリトーリオ・ルネサンスが紡ぐ未来

終章 現代都市文明からの脱却、農業の再評価

上記内容は本書刊行時のものです。