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ヨーロッパとゲルマン部族国家
発行:白水社
新書判
178ページ
定価
1,200円+税
- 書店発売日
- 2019年5月21日
- 登録日
- 2019年3月26日
- 最終更新日
- 2019年5月8日
書評掲載情報
2019-06-09 |
毎日新聞
朝刊 評者: 本村俊二(東京大学名誉教授・西洋史) |
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紹介
最新の研究成果を踏まえた一冊
1世紀から7世紀に定住したゲルマン人諸部族は、ローマ帝国と政治や文化の交流を重ねながら、独自の歴史を刻んだ。彼らは、今日のヨーロッパ世界を担う人びとの祖先といえるだろうか。本書は、19世紀以来の学問発展を踏まえ、研究の最新成果に立ち、古代末期から初期中世のゲルマン人諸部族の動勢に的確な展望を与える。
ギリシア・ローマ世界との接触、文明世界がみた「蛮族の国(バルバリクム)」に関する記述とその記述のあり方、後期ローマ帝国の諸部族の平和的定住、西ローマ帝国消滅後の自立的な部族国家の建設など、中世ヨーロッパ社会の根底における社会変容の諸相を紹介する。
現代ヨーロッパの基礎をかたちづくったとされる中世世界の基礎文化論にも論及し、最新の研究成果を盛り込む。流動化する現代ヨーロッパの理解にも大きな示唆を与えるだろう。
上記内容は本書刊行時のものです。