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ヒトラーと海外メディア ダニエル・シュネーデルマン(著/文) - 白水社
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ヒトラーと海外メディア (ヒトラートトカイガイメディア) 独裁成立期の駐在記者たち (ドクサイセイリツキノチュウザイキシャタチ)

歴史・地理
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発行:白水社
四六判
480ページ
定価 4,800円+税
ISBN
978-4-560-09878-3   COPY
ISBN 13
9784560098783   COPY
ISBN 10h
4-560-09878-6   COPY
ISBN 10
4560098786   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C0022  
0:一般 0:単行本 22:外国歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年10月28日
最終更新日
2021年12月23日
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紹介

なぜ彼らは
何も言わなかったのか?

 1933年、ヒトラーが首相に就任、国会議事堂放火事件を契機に、ヒトラーとナチ党は共産党やユダヤ人への弾圧を強化、国会選挙でナチ党が勝利、全権委任法を可決して、独裁体制が成立した。大きな歴史的転換期となったこの年、海外メディアやその駐在記者たちは、ヒトラーおよび「ナチ台頭」、「ユダヤ人迫害」をどのように報道していたのか? 本書は、フランスのジャーナリスト(メディア批評)が、ナチに批判的で国外追放された記者から従順で妥協的な記者まで、当時の記事や回想録を掘り起こして徹底検証する。
 海外メディアやその駐在記者たちが検閲や威嚇に屈せず、欺瞞や宣伝に騙されず、ナチを告発する報道は困難極まりなかった。ナチに目をつけられていたエドガー・マウラーや、ヒトラーに独占インタビューしたドロシー・トンプソンのように辛辣な記者は、すぐに国外追放されてしまう。一方、ナチとは妥協しながら、現場に残ることが重要と考えるルイス・ロッホナーは、批判の対象となる。「トランプ現象」と「報道の自由」が脅かされる現代に警鐘を鳴らす書。三浦俊章氏(朝日新聞編集委員)推薦。〈フランス・ジャーナリズム会議賞〉受賞作品。

著者プロフィール

ダニエル・シュネーデルマン  (ダニエル シュネーデルマン)  (著/文

1958年、パリ生まれ。ジャーナリスト。『ル・モンド』紙で多くの署名記事執筆のほか、独自の執筆活動を25年間続けていたが、同紙批判本を擁護したことで解雇された。現在は『リベラシオン』紙に移り、メディア評論コラムを担当している。また国営テレビ〈フランス5〉にて、テレビ報道を論評する番組〈静止画像)(アレ・シュル・イマージュ)で企画製作とキャスターを務めたが、局の方針で放送は打ち切られた。しかし同番組をインターネット上で立ち上げ、ウェブ放送を継続し、およそ2万6000人の有料視聴者を獲得している。

吉田 恒雄  (ヨシダ ツネオ)  (翻訳

翻訳家。主要訳書:ジョルジュ・ ベンスサン『ショアーの歴史:ユダヤ民族排斥の計画と実行』(文庫クセジュ )、ヤン・カルスキ『私はホロコーストを見た:黙殺された世紀の証言1939-43 上・下』、ニコラ・ベルトラン『規制された地獄:ナチ強制収容所における拘禁制度』(以上、白水社)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。