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アメリカ副大統領
権力への階段
発行:白水社
四六判
412ページ
定価
3,400円+税
- 書店発売日
- 2021年9月1日
- 登録日
- 2021年6月29日
- 最終更新日
- 2021年8月19日
書評掲載情報
2021-11-20 |
朝日新聞
朝刊 評者: 生井英考(米国研究者) |
2021-11-13 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 村田晃嗣(同志社大学教授) |
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紹介
「ナンバー2」から見たアメリカ政治の中枢
アイゼンハワー政権のリチャード・ニクソンからトランプ政権のマイク・ペンスに至るまで、13人におよぶアメリカ副大統領の生身の姿を描いたノンフィクションである。ジャーナリストとして長年ホワイトハウスを取材してきた著者は、存命の副大統領経験者全員やその家族、側近など膨大な数の関係者へのインタビューや資料に基づいて、副大統領職という、これまで見過ごされがちだったが実はきわめて重要なポストの実態を描き出す。とくに経験者による在任中の回想からは、副大統領というポジションの難しさや大統領との関係が生々しく伝わるとともに、アメリカ政治に及ぼした影響の大きさが浮き彫りになる。副大統領公邸である海軍天文台や、「セカンドレディ」すなわち副大統領夫人について取り上げているのも興味深い。
副大統領の視点からアメリカ政治の中枢で繰り広げられる人間関係―ときに熾烈な権力闘争であり、ときに相互協力であり、稀にではあるが友情も育まれる―を解き明かすことで、各政権の意外な一面や政治の舞台裏が垣間見えるだけでなく、現在および今後のアメリカ政治を理解する際の新たな視座を提供する。
上記内容は本書刊行時のものです。