版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
禅と浪漫の哲学者・前田利鎌 安住 恭子(著/文) - 白水社
..
【利用不可】

禅と浪漫の哲学者・前田利鎌 (ゼントロマンノテツガクシャマエダトガマ) 大正時代にみる愛と宗教 (タイショウジダイニミルアイトシュウキョウ)

文芸
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:白水社
四六判
230ページ
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-560-09843-1   COPY
ISBN 13
9784560098431   COPY
ISBN 10h
4-560-09843-3   COPY
ISBN 10
4560098433   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年4月26日
最終更新日
2021年6月29日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2021-08-14 日本経済新聞  朝刊
2021-08-07 毎日新聞  朝刊
評者: 中島岳志(東京工業大学教授・政治学)
MORE
LESS

紹介

荘子をひもとく、新宗教と自由恋愛の時代!

 荘子をもひもとく、新宗教と自由恋愛の時代! 夏目漱石の「最後の弟子」が愛したのは、平塚らいてうの姉だった─。自由を欣求した前田利鎌の遺稿をもとに、近代日本の思潮をさぐる評伝。
 東工大教授になってまもなく三二歳で夭折した前田利鎌は、東京帝大哲学科卒。スピノザやニーチェなど西洋哲学、荘子や禅などの仏教哲学を幅広く研究した宗教哲学者だった。
 〈利鎌は漱石の門に最年少で入り、学び、書き、淪落の恋を識り、座禅に我を忘れ、生に身を焦がし、燃え盛りながら死んでいった。/孝子とらいてうも同様だ。大正の爛熟したデカダンスの徒花というなかれ。三人は旧弊な社会風紀や硬直した倫理、常識に抗った。自らに由って立つ近代人の肖像、自由と解放、照応と合一、天才と超人、各々がそれらを希求した〉(諏訪哲史「推薦者の言」より)。
 らいてふの姉・孝子、漱石ら知識人─日本のフェミニズムと近代文学のはじまりとが画されたところで懊悩した人々を、貴重な資料をもとに書き上げたノンフィクション。
 禅や大本教をめぐる宗教論であると共に、マインドフルネスについて考えさせられる一冊。

著者プロフィール

安住 恭子  (アズミ キョウコ)  (著/文

宮城県生まれ。宮城教育大学卒業。読売新聞記者を経て、演劇評論を中心に執筆活動。演劇の脚本・演出のほか、プロデュースも多数行なう。著書に、『『草枕』の那美と辛亥革命』(第25回和辻哲郎文化賞受賞)、『青空と迷宮──戯曲の中の北村想』、『映画は何でも知っている』。

上記内容は本書刊行時のものです。