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権威主義の誘惑
民主政治の黄昏
発行:白水社
四六判
214ページ
定価
2,200円+税
- 書店発売日
- 2021年4月28日
- 登録日
- 2021年2月26日
- 最終更新日
- 2021年4月9日
書評掲載情報
2021-07-03 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 渡辺靖(慶應義塾大学教授) |
2021-06-12 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 菅原琢(政治学者) |
2021-06-12 |
朝日新聞
朝刊 評者: 犬塚元(法政大学教授・政治思想史) |
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紹介
トランプとトランプ主義を可能にしたものは何なのか?
米国のトランプ政権下で進んだ民主政治の衰退と権威主義の台頭、イギリスのジョンソン首相とブレグジット、ポーランドの「法と正義」のカチンスキ、ハンガリーの「フィデス」のオルバーンといった元首の登場、ドイツ・フランス・スペインにおける極右政党の躍進……これらは同じ時代の土壌から生まれたものだと理解できるが、この世界的な現象の根底には何があるのか?
本書は、『グラーグ:ソ連集中収容所の歴史』で〈ピュリツァー賞〉を受賞した歴史家・ジャーナリストが、かつて交流があった「リベラル派」の人々の変貌ぶりに驚き、何が彼らを変えてしまったのかを起点に論考する、思索的エッセイだ。ハンナ・アーレントの『全体主義の起源』を現代世界にあてはめて「民主政治の危機の根源」を考察し、「わたしたちはすでに民主政治の黄昏を生きている可能性がある」と警鐘を鳴らす。欧米における「権威主義の誘惑」は、むろん鏡像として、日本の現状を見ることもできる。
本書は『ワシントン・ポスト』『フィナンシャル・タイムズ』の「年間最優秀書籍」に選出された。特別寄稿「日本語版への序文」を掲載する。
上記内容は本書刊行時のものです。