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トロイア戦争 エリック・H・クライン(著/文) - 白水社
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トロイア戦争 (トロイアセンソウ) 歴史・文学・考古学 (レキシブンガクコウコガク)

歴史・地理
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発行:白水社
四六判
216ページ
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-560-09825-7   COPY
ISBN 13
9784560098257   COPY
ISBN 10h
4-560-09825-5   COPY
ISBN 10
4560098255   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C0022  
0:一般 0:単行本 22:外国歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2020年12月24日
最終更新日
2021年2月18日
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紹介

3000年以上前の戦いの真相を求めて

 はるか昔、トロイア戦争の伝説を生み出した紛争があったのだろうか? あったとすれば、いつ、どこで? 古代ギリシア人・ローマ人はこの戦いを事実と信じたが、中世から近世にいたる学者たちはより懐疑的で、叙事詩が歴史的事実に基づいていた可能性が本格的に注目されたのは、1870年代のシュリーマンによる発掘以降のことだった。以来、多くの発見がなされたが、謎はいまだに残る。
 本書は、トロイア戦争に関連する三つの分野の研究成果――ホメロス叙事詩と「叙事詩の環」などの文学資料、ヒッタイト文書という歴史学資料、ヒサルルック遺跡からの考古学資料――を渉猟し、多角的・総合的に検証する。叙事詩が語る戦いの細部は、青銅器時代つまりトロイア戦争が起こったとされる時代のものか、鉄器時代つまりホメロスの時代のものか。トロイアの支配者たちはヒッタイト文書にどのように記録されているか。巻末に、ヒッタイト文書の内容紹介、シュリーマン以前のトロイア発掘の試み、現在なお残る謎・問題点をまとめた、訳者による解説を収録。

著者プロフィール

エリック・H・クライン  (エリック クライン)  (著/文

1960年生まれ、古典考古学、中近東言語学を学び、ペンシルベニア大学で古代史のPh.D.を取得。現在、ジョージ・ワシントン大学古典学・人類学教授。キャピトル考古学研究所所長。これまでにイスラエル、エジプト、ヨルダン、キュプロス、ギリシア、クレタ島、アメリカで考古学的調査・発掘に従事した。考古学関係の著作が多数あり、邦訳は『B.C.1177 古代グローバル文明の崩壊』(筑摩書房、2018年)。

西村 賀子  (ニシムラ ヨシコ)  (翻訳

京都大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程修了(西洋古典文学専攻)。ロンドン大学ユニヴァーシティ・カレッジ古典学科客員研究員などを経て、現在、和歌山県立医科大学名誉教授。おもな著訳書は『ギリシア神話――神々と英雄に出会う』(中公新書)、『エレゲイア詩集』(京都大学学術出版会)、『ホメロス 『オデュッセイア』――〈戦争〉を後にした英雄の歌』(岩波書店)、バルバラ・グラツィオージ『オリュンポスの神々の歴史』(監訳、白水社)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。