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奥のほそ道
発行:白水社
四六判
454ページ
定価
3,800円+税
- 書店発売日
- 2018年5月26日
- 登録日
- 2018年3月28日
- 最終更新日
- 2018年5月9日
書評掲載情報
2018-12-29 |
朝日新聞
朝刊 評者: 諸田玲子(作家) |
2018-12-09 |
毎日新聞
朝刊 評者: 角田光代(作家) |
2018-09-02 |
読売新聞
朝刊 評者: 本郷恵子(東京大学教授、中世史学者) |
2018-07-28 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 武田将明(英文学者) |
2018-07-21 |
朝日新聞
朝刊 評者: 諸田玲子(作家) |
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紹介
ブッカー賞受賞作品
1943年、タスマニア出身のドリゴは、オーストラリア軍の軍医として太平洋戦争に従軍するが、日本軍の捕虜となり、タイとビルマを結ぶ「泰緬鉄道」(「死の鉄路」)建設の過酷な重労働につく。そこへ一通の手紙が届き、すべてが変わってしまう……。
本書は、ドリゴの戦前・戦中・戦後の生涯を中心に、俳句を吟じ斬首する日本人将校たち、泥の海を這う骨と皮ばかりのオーストラリア人捕虜たち、戦争で人生の歯車を狂わされた者たち……かれらの生き様を鮮烈に描き、2014年度ブッカー賞を受賞した長篇だ。
作家は、「泰緬鉄道」から生還した父親の捕虜経験を題材にして、12年の歳月をかけて書き上げたという。東西の詩人の言葉を刻みながら、人間性の複雑さ、戦争や世界の多層性を織り上げていく。時と場所を交差させ、登場人物の心情を丹念にたどり、読者の胸に強く迫ってくる。
「戦争小説の最高傑作。コーマック・マッカーシーの『ザ・ロード』以来、こんなに心揺さぶられた作品はない」(『ワシントン・ポスト』)と、世界の主要メディアも「傑作のなかの傑作」と激賞している。
上記内容は本書刊行時のものです。