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奥のほそ道 リチャード・フラナガン(著/文) - 白水社
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奥のほそ道 (オクノホソミチ)

文芸
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発行:白水社
四六判
454ページ
定価 3,800円+税
ISBN
978-4-560-09629-1   COPY
ISBN 13
9784560096291   COPY
ISBN 10h
4-560-09629-5   COPY
ISBN 10
4560096295   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C0097  
0:一般 0:単行本 97:外国文学小説
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年3月28日
最終更新日
2018年5月9日
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書評掲載情報

2018-12-29 朝日新聞  朝刊
評者: 諸田玲子(作家)
2018-12-09 毎日新聞  朝刊
評者: 角田光代(作家)
2018-09-02 読売新聞  朝刊
評者: 本郷恵子(東京大学教授、中世史学者)
2018-07-28 日本経済新聞  朝刊
評者: 武田将明(英文学者)
2018-07-21 朝日新聞  朝刊
評者: 諸田玲子(作家)
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紹介

ブッカー賞受賞作品

 1943年、タスマニア出身のドリゴは、オーストラリア軍の軍医として太平洋戦争に従軍するが、日本軍の捕虜となり、タイとビルマを結ぶ「泰緬鉄道」(「死の鉄路」)建設の過酷な重労働につく。そこへ一通の手紙が届き、すべてが変わってしまう……。
 本書は、ドリゴの戦前・戦中・戦後の生涯を中心に、俳句を吟じ斬首する日本人将校たち、泥の海を這う骨と皮ばかりのオーストラリア人捕虜たち、戦争で人生の歯車を狂わされた者たち……かれらの生き様を鮮烈に描き、2014年度ブッカー賞を受賞した長篇だ。
 作家は、「泰緬鉄道」から生還した父親の捕虜経験を題材にして、12年の歳月をかけて書き上げたという。東西の詩人の言葉を刻みながら、人間性の複雑さ、戦争や世界の多層性を織り上げていく。時と場所を交差させ、登場人物の心情を丹念にたどり、読者の胸に強く迫ってくる。
 「戦争小説の最高傑作。コーマック・マッカーシーの『ザ・ロード』以来、こんなに心揺さぶられた作品はない」(『ワシントン・ポスト』)と、世界の主要メディアも「傑作のなかの傑作」と激賞している。

著者プロフィール

リチャード・フラナガン  (フラナガン)  (著/文

オーストラリアのタスマニア州で生まれ育つ。高校中退後、リバーガイドなどさまざまな職業を経て、タスマニア大学、オックスフォード大学で文学を学ぶ。デビュー作Death of a River Guide(1994)で南オーストラリア州文芸祭文学賞をはじめ、オーストラリアの主要文学賞を受賞。3作目の『グールド魚類画帖:十二の魚をめぐる小説』の英連邦作家賞受賞(2002年度)で世界にその名を知らしめた。第二次世界大戦中に父親が生き延びた過酷な捕虜経験を元に12年の歳月をかけて書かれた本書は、2014年度ブッカー賞を受賞し、各国の書評子から「傑作のなかの傑作」と絶賛された。その他の作品に、The Sound of One Hand Clapping、『姿なきテロリスト』。(以上、邦訳はすべて渡辺佐智江訳、白水社)。

渡辺 佐智江  (ワタナベ サチエ)  (翻訳

英米文学翻訳家。キャシー・アッカー『血みどろ臓物ハイスクール』で翻訳家デビュー。1993年、同書の翻訳紹介によりBABEL国際翻訳大賞新人賞を受賞。リチャード・フラナガン『グールド魚類画帖』、ジム・クレイス『死んでいる』(以上、白水社)、アルフレッド・ベスター『ゴーレム[100]』(国書刊行会)、アーヴィン・ウェルシュ『フィルス』(パルコ)など訳書多数。

上記内容は本書刊行時のものです。