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初代「君が代」
発行:白水社
四六判
238ページ
定価
2,400円+税
- 書店発売日
- 2018年3月21日
- 登録日
- 2018年1月31日
- 最終更新日
- 2018年3月14日
書評掲載情報
2018-05-19 |
朝日新聞
朝刊 評者: 寺尾紗穂(音楽家) |
2018-05-13 | 毎日新聞 朝刊 |
2018-04-22 |
読売新聞
評者: 加藤徹(明治大学教授、中国文化学者) |
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紹介
「国歌」誕生の謎
今の「君が代」の前に、もうひとつの「君が代」があった。そしてその初代「君が代」は、イギリス人フェントンが作曲した、今とはまったく異なるメロディーのものだった。
明治2年7月22日。エジンバラ公アルフレッドが横浜港に到着し、新政府にとって初となる、国王接遇に準ずる「外国賓客の儀」の幕が切って落とされた。一行が宿舎となる浜御殿に到着すると、横浜に駐屯するイギリス陸軍第10連隊第1大隊軍楽隊によってイギリス国歌が、終わると続けて別の短い曲が演奏された。国歌として「君が代」が演奏された最初の出来事である。
翌明治3年9月8日、薩摩藩軍楽伝習生30余名は、豪雨のなか、越中島の調練場にいた。そしてこの日は、薩摩、長州、土佐3藩の兵に対する天覧調練、いわゆる「観兵式」が行われ、そこで明治天皇の御前で、この「君が代」が演奏された。
この曲は、どういういきさつで作られたものだったのか。そもそも「国歌」という概念すらなかった時代、新政府は誰に命じ、誰が形を整えていったのか。
横浜、鹿児島、函館、上越……薩摩藩軍楽隊や通史から国歌誕生の謎を探る、力作歴史秘話。この初代「君が代」、現在は東京・京橋の警察博物館で聞くことができる。
上記内容は本書刊行時のものです。