版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
エコノミクス・ルール ダニ・ロドリック(著/文) - 白水社
..
【利用不可】

エコノミクス・ルール (エコノミクスルール) 憂鬱な科学の功罪 (ユウウツナカガクノコウザイ)

社会科学
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:白水社
四六判
210ページ
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-560-09598-0   COPY
ISBN 13
9784560095980   COPY
ISBN 10h
4-560-09598-1   COPY
ISBN 10
4560095981   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C0033  
0:一般 0:単行本 33:経済・財政・統計
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年12月26日
最終更新日
2018年2月21日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2018-05-26 日本経済新聞  朝刊
MORE
LESS

紹介

方法としての経済学
 トマス・カーライルはかつて経済学を「陰鬱な科学」と呼んだ。時代は大きく異なるとはいえ、現在でもこうした見方に頷く者は多いはずだ。実際、経済学者に対する世間の目は、思いのほか厳しい。
 一言で言ってしまえば、社会で生起している複雑な事象を単純な理論に還元する「知識豊富な馬鹿者」である。数学や統計学には通じているが、経済予測はおろか、それ以外のことでも全く役に立たないというわけだ。
 本書の著者、ダニ・ロドリックは世界的に話題になった『グローバリゼーション・パラドクス』をはじめ、正統派経済学を批判してきた急先鋒だ。その彼が経済学の可能性を論じたのが本書である。
 執筆の背景には、経済学と言えば、市場・効率・利己的行動しか思いつかない平板な世論がある。たしかに経済学者はリーマンショックを予測できなかったかもしれないが、経済学には危機やバブルを解明し克服する学説も無数にある。いまこそこの学問の裾野の広さを学ぶべきときなのだ。
 労働価値説から限界革命、行動論から制度の経済学まで、あらゆる学説をモデルと捉え、経済学とは何かを明解に説いた新たな社会科学方法論!

著者プロフィール

ダニ・ロドリック  (ロドリック)  (著/文

1957年、トルコ・イスタンブールに生まれる。米ハーバード大学を卒業後、プリンストン大学でMPA、PhD.をそれぞれ取得。プリンストン高等研究所(IAS School of Social Science)教授などを経て、現在、ハーバード大学ケネディスクール教授。専門は国際経済学、経済成長論、政治経済学。『グローバリゼーション・パラドクス』は世界中で話題に。同書のほか、1997年に刊行されたHas Globalization Gone Too Far? (IIE) は、米ビジネス・ウィーク誌で「1990年代における最も重要な経済書」と称賛される。One Economics, Many Recipes: Globalization, Institutions, and Economic Growth (Princeton 2007), The New Global Economy and Developing Countries: Making Openness Work (Overseas Development Council, Washington DC, 1999) など。

柴山 桂太  (シバヤマ ケイタ)  (翻訳

【柴山桂太】1974年生まれ。京都大学経済学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程退学。現在、同研究科准教授。専門は政治経済思想。著書に『静かなる大恐慌』(集英社新書)、『グローバル恐慌の真相』(集英社新書、中野剛志と共著)ほか。訳書にロドリック『グローバリゼーション・パラドクス』(白水社、大川良文と共訳)シェーン『〈起業〉という幻想』(白水社、谷口功一・中野剛志と共訳)がある。【大川良文】1971年生まれ。神戸大学経済学部卒業。神戸大学大学院経済学研究科国際経済博士課程修了。現在、京都産業大学経済学部教授。専門は国際経済学。論文に“Innovation, Imitation, and Intellectual Property Rights with International Capital Movement” Review of International Economics などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。