版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
年月日 閻連科(著/文) - 白水社
..
【利用不可】

年月日 (ネンガッピ)

文芸
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:白水社
四六判
154ページ
定価 1,700円+税
ISBN
978-4-560-09531-7   COPY
ISBN 13
9784560095317   COPY
ISBN 10h
4-560-09531-0   COPY
ISBN 10
4560095310   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C0097  
0:一般 0:単行本 97:外国文学小説
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2016年9月28日
最終更新日
2016年11月14日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2020-07-25 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 平田俊子(詩人)
2018-02-18 朝日新聞  朝刊
評者: 円城塔(作家)
2018-02-03 日本経済新聞  朝刊
評者: 泉京鹿(翻訳家)
2018-01-07 毎日新聞  朝刊
2017-02-06 ダ・ヴィンチ  2017年3月号
評者: 西崎恵
2016-12-18 毎日新聞  朝刊
評者: 中島京子(作家)
2016-12-11 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 藤井省三(東京大学教授)
MORE
LESS

紹介

受け継がれる命の物語
 山深い農村が千年に一度の大日照りに襲われた。村人たちは干ばつから逃れるため、村を捨てて出ていく。73歳の「先じい」は、自分の畑に一本だけ芽を出したトウモロコシを守るため、村に残る決意をする。一緒に残ったのは、目のつぶれた一匹の犬「メナシ」。メナシは雨乞いの生贄として縛り上げられ、太陽の光にさらされ、目が見えなくなってしまったのだ。
 わずかなトウモロコシの粒をめぐり、ネズミとの争奪戦の日々が続く。やがて井戸も枯れ果て、水を求めて谷間に赴くと、池でオオカミの群れと出くわし、にらみ合う……。
 もはやこれまでか……先じいが最後に選んだ驚くべき手段とは?
 ネズミやオオカミとの生存競争、先じいとメナシとの心温まるやりとりを中心に、物語は起伏に富む。意外な結末を迎えるが、受け継がれる命に希望が見出され、安らかな余韻を残す。作家は村上春樹に続いてアジアで二人目となる、フランツ・カフカ賞を受賞し、ノーベル文学賞の次期候補と目される中国の巨匠。本書は魯迅文学賞をはじめ、中国国内で多数の栄誉に輝いている。また数多くの外国語に翻訳され、フランスでは学生のための推薦図書に選定されている。

著者プロフィール

閻連科  (エンレンカ)  (著/文

作家、中国人民大学文学院教授。1958年、河南省嵩県・田湖鎮生まれ。1992年、『夏日落』が兵士の暗黒面を描いたとして批判され、発禁処分に。以降、『人民に奉仕する』(文藝春秋、2006年)が発禁処分、『丁庄の夢』(河出書房新社、2007年)が一時販売中止、2011年の『四書』が発禁処分。『愉楽』(河出書房新社、2014年)は「反革命」「反体制」と酷評されたが、権威ある魯迅文学賞、鼎鈞双年文学賞を受賞。ほかに、エッセイ『父を想う』(河出書房新社、2016年)、最新長編小説『炸裂志』がある。2014年、村上春樹に続いてアジアでは二人目となる、フランツ・カフカ賞を受賞。

上記内容は本書刊行時のものです。