..
【利用不可】
書店員向け情報 HELP
年月日
発行:白水社
四六判
154ページ
定価
1,700円+税
- 書店発売日
- 2016年11月11日
- 登録日
- 2016年9月28日
- 最終更新日
- 2016年11月14日
書評掲載情報
2020-07-25 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 平田俊子(詩人) |
2018-02-18 |
朝日新聞
朝刊 評者: 円城塔(作家) |
2018-02-03 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 泉京鹿(翻訳家) |
2018-01-07 | 毎日新聞 朝刊 |
2017-02-06 |
ダ・ヴィンチ
2017年3月号 評者: 西崎恵 |
2016-12-18 |
毎日新聞
朝刊 評者: 中島京子(作家) |
2016-12-11 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 藤井省三(東京大学教授) |
MORE | |
LESS |
紹介
受け継がれる命の物語
山深い農村が千年に一度の大日照りに襲われた。村人たちは干ばつから逃れるため、村を捨てて出ていく。73歳の「先じい」は、自分の畑に一本だけ芽を出したトウモロコシを守るため、村に残る決意をする。一緒に残ったのは、目のつぶれた一匹の犬「メナシ」。メナシは雨乞いの生贄として縛り上げられ、太陽の光にさらされ、目が見えなくなってしまったのだ。
わずかなトウモロコシの粒をめぐり、ネズミとの争奪戦の日々が続く。やがて井戸も枯れ果て、水を求めて谷間に赴くと、池でオオカミの群れと出くわし、にらみ合う……。
もはやこれまでか……先じいが最後に選んだ驚くべき手段とは?
ネズミやオオカミとの生存競争、先じいとメナシとの心温まるやりとりを中心に、物語は起伏に富む。意外な結末を迎えるが、受け継がれる命に希望が見出され、安らかな余韻を残す。作家は村上春樹に続いてアジアで二人目となる、フランツ・カフカ賞を受賞し、ノーベル文学賞の次期候補と目される中国の巨匠。本書は魯迅文学賞をはじめ、中国国内で多数の栄誉に輝いている。また数多くの外国語に翻訳され、フランスでは学生のための推薦図書に選定されている。
上記内容は本書刊行時のものです。