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あの午後の椅子 永田 和宏(著/文) - 白水社
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【書誌情報利用可】

あの午後の椅子 (アノゴゴノイス)

文芸
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発行:白水社
四六判
252ページ
定価 2,300円+税
ISBN
978-4-560-09242-2   COPY
ISBN 13
9784560092422   COPY
ISBN 10h
4-560-09242-7   COPY
ISBN 10
4560092427   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2016年4月26日
最終更新日
2016年7月1日
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書評掲載情報

2016-07-31 読売新聞  朝刊
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紹介

常に歌人であることの意味
 好評を博した『もうすぐ夏至だ』に続く、待望の第二随筆集。最新の連載「風通しのいい窓」(「PHPくらしラクーる」)や「あすへの話題」(日本経済新聞)を中心に、各紙誌に発表した随筆の数々がまとめられている。
 まず巻頭に収録された、表題ともなった書き下ろしの随筆が読者の心を打つ。これは「あの午後の椅子は静かに泣いてゐた あなたであつたかわたしであつたか」(『夏・二〇一〇』)から採られている。
 珍しく陽のあるうちに帰宅した夫が、庭の椅子に座っている妻の河野裕子に声をかけたとき、夫ははっきりと「さっきまで泣いていた」様子を見てとった。それは妻が乳癌の再発を告げられてからひと月ほどたったある日の午後。夫は「彼女の横に腰かけ、同じほうを向きながら、何も話さなかった。慰めもせず、冗談で元気づけようともせず、泣いていたわけも訊かず、ただただ横に座って居ただけだった」……。
 この秀逸な一編から巻末まで、ポエジーな文体が奏でる、常に歌人であることの意味を問い続ける著者の真摯な姿勢を、読者は心ゆくまで堪能できるだろう。

著者プロフィール

永田 和宏  (ナガタ カズヒロ)  (著/文

1947年滋賀県生まれ。京都大学理学部物理学科卒。京都産業大学総合生命科学部学部長。『塔』主宰。朝日新聞歌壇選者。「饗庭」で読売文学賞、「風位」で迢空賞等受賞。紫綬褒章受章。著書に「もうすぐ夏至だ」「新樹滴滴 」(白水社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。