版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
アーダの空間 シャロン・ドデュア・オトゥ(著/文) - 白水社
..
【利用不可】

アーダの空間 (アーダノクウカン)

文芸
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:白水社
四六判
324ページ
定価 3,600円+税
ISBN
978-4-560-09083-1   COPY
ISBN 13
9784560090831   COPY
ISBN 10h
4-560-09083-1   COPY
ISBN 10
4560090831   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C0097  
0:一般 0:単行本 97:外国文学小説
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2023年1月30日
最終更新日
2023年3月26日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

500年の時空を超えた、輪廻転生の壮大な物語

 〈Ada〉という同じ名前を持つ4人の女――1459年、アフリカの海浜の村で、赤子を失って悲嘆に暮れる若い母アダー。1848年のロンドンで、ディケンズと逢瀬を重ねる伯爵夫人で数学者のエイダ。1945年、ドイツの強制収容所で慰安婦をさせられているポーランド人のアダ。そして2019年、現代のベルリンで、差別に苦しみながらアパート探しを続ける大学生アーダ。まったく異なる女として別の生を生きながら、いずれも時代の変動期に、権力構造によって周縁に追いやられ、苦しみ、同じような運命をたどる。くり返し現れる〈ウィリアム〉という名の男……。歴史はループを描くように動き、ループがいくつかくり返された後、現代に現れるのがベルリンに暮らすアーダだ。その存在には、過去の〈Ada〉たちの歴史が刻み込まれている。それを象徴するかのように、彼女たちの人生を繋いでいく美しい金珠の腕輪……。いまを生きるアーダは、ループする運命を変えることができるのか?
 ガーナ出身の両親を持つ、バッハマン賞受賞のドイツ語作家が、コロニアリズム、レイシズム、セクシズムが交差する、時空を超えた500年を物語る傑作長篇。

著者プロフィール

シャロン・ドデュア・オトゥ  (シャロン ドデュア オトゥ)  (著/文

シャロン・ドデュア・オトゥ  Sharon Dodua Otoo
1972年ロンドン生まれ。両親はともにガーナの出身。大学でドイツ文学に触れ、2006年からベルリンに在住。中篇作品『にっこり笑みつつ頭で思っていたこと』(”the things i am thinking while smiling politely“)(2012)、『シンクロニシティ』(”Synchronicity“)(2014)などを英語で書いていたが、2016年、初めてドイツ語で執筆した短篇「グレットルプ氏着席する」(”Herr Gröttrup setzt sich hin“)で新進作家の登竜門《バッハマン賞》を受賞する。本書はその後にドイツ語で執筆した初の長篇。作家であるとともにアクティビストでもあり、ISD(ドイツ黒人イニシアティヴ)などで精力的に活動するほか、ドイツに生きた黒人女性作家の作品を英語で出版するシリーズ「目撃ルビ:ウィットネスド」の編集人も務める。2020年のバッハマン賞招待講演「黒人は花を描いてよいのか?」は耳目を集めた。

鈴木 仁子  (スズキ ヒトコ)  (翻訳

1956年生まれ。翻訳家。
主要訳書:ベーレンス『ハサウェイ・ジョウンズの恋』、ゲナツィーノ『そんな日の雨傘に』、モーラ『よそ者たちの愛』、ゼーバルト『アウステルリッツ』『移民たち』『目眩まし』『土星の環』『空襲と文学』『カンポ・サント』『鄙の宿』(以上、白水社)

上記内容は本書刊行時のものです。