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私はゼブラ アザリーン・ヴァンデアフリートオルーミ(著/文) - 白水社
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私はゼブラ (ワタシハゼブラ)

文芸
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発行:白水社
四六判
366ページ
定価 3,400円+税
ISBN
978-4-560-09064-0   COPY
ISBN 13
9784560090640   COPY
ISBN 10h
4-560-09064-5   COPY
ISBN 10
4560090645   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C0097  
0:一般 0:単行本 97:外国文学小説
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2020年7月29日
最終更新日
2020年9月18日
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紹介

PEN/フォークナー賞受賞の傑作長篇

 「文学以外の何ものをも愛してはならない」。父から教え込まれた家訓を胸に、若き文学至上主義者ゼブラが、文学に時に救われ、時に囚われながら、度重なる亡命で分裂した自己を取り戻し、新たな愛に目覚めていくピカレスク小説。主要メディアが絶賛、イラン系アメリカ人作家による現代版『ドン・キホーテ』。
 独学・反権力・無神論の3つの柱を掲げ、冒頭の教えを家訓とするホッセイニ一族。その末裔として生まれたゼブラは、5歳のとき、サダム・フセインが仕掛けた戦争で混乱したイランを脱出する。トルコ、スペインと亡命を重ね、最後に渡った“新世界”アメリカでも父娘に居場所はない。22歳になったゼブラは、父の死で天涯孤独となり、一大決心をする―亡命生活で分裂した自己を取り戻すため、亡命の旅路を逆からたどり直そう、と。アメリカでの唯一の師の力添えで、ゼブラは“亡命の大旅行”をスタートする。バルセロナで彼女を出迎えたのは、イタリアから亡命してきた若き文献学者のルード・ベンボ。二人はすぐに惹かれ合うが、愛に臆病なゼブラは文学の鎧―過去の偉大な作家たちの言葉―で身を固め、ドン・キホーテのごとく不条理な奮闘を続ける……。

著者プロフィール

アザリーン・ヴァンデアフリートオルーミ  (アザリーン ヴァンデアフリートオルーミ)  (著/文

一九八三年生まれのイラン系アメリカ人作家。二〇一二年に発表した中編『フラ・キーラー(Fra Keeler)』が小説デビュー作。映画『去年マリエンバートで』のような不穏で謎めいた雰囲気を漂わせる同作はホワイティング賞を受賞するなど高く評価され、作家は全米図書財団の「三十五歳以下の五人」の一人にも選ばれた。その後、フルブライト奨学金を受けてスペインのカタルーニャに滞在し、この経験が『私はゼブラ』を執筆する直接のきっかけとなった。ヴァンデアフリートオルーミはイランに生まれ、スペイン、イタリア、アラブ首長国連邦に居住経験があり、現在はアメリカ合衆国インディアナ州の名門私立大学ノートルダム大学で創作を教えながら、イタリアのフィレンツェとを行き来する生活を送っている。

木原 善彦  (キハラ ヨシヒコ)  (翻訳

大阪大学教授、アメリカ文学。主要著書:『実験する小説たち 物語るとは別の仕方で』彩流社、『アイロニーはなぜ伝わるのか?』光文社新書 主要訳書:ハリー・マシューズ『シガレット』白水社、ハリ・クンズル『民のいない神』白水社、ベン・ラーナー『10:04』白水社、ギャディス『JR』国書刊行会(日本翻訳大賞受賞)、リチャード・パワーズ『オーバーストーリー』新潮社

上記内容は本書刊行時のものです。