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ソロ
発行:白水社
四六判
444ページ
定価
3,700円+税
- 書店発売日
- 2017年12月24日
- 登録日
- 2017年10月27日
- 最終更新日
- 2017年12月26日
書評掲載情報
2018-02-10 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 中村和恵(比較文学者) |
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目次
〈英連邦作家賞〉受賞作
第一楽章「人生」 21世紀初め、ブルガリアの首都ソフィアのうらぶれたアパートの一室に暮らす100歳近い盲目の老人ウルリッヒ。貧しく、身寄りもない彼は、記憶を探り、ほぼ1世紀にわたる自らの人生を辿り直して日々を過ごしている。
第二楽章「白昼夢」ブルガリアの地方の町に生まれた少年ボリス。幼くして両親を失うが、音楽の才能に恵まれ、天才的なジプシーの音楽家からヴァイオリンを習う。ある日、ひょんなことからニューヨークのやり手の音楽プロデューサーに見出される。
グルジアの首都トビリシで生まれた姉弟、ハトゥナとイラクリ。共産主義が崩壊し、家族は没落の一途を辿るが、二人はアメリカに渡り、力を合わせて生きていく。
「第一部が記憶を繋ぎ止めようとしているとすれば、第二部は逆に、記憶がすべてではないと言っているかのようだ。(中略)この『ソロ』という作品は、ひとりの老人が自らの人生と折り合いをつけるための壮大な試みだったのである。」(「訳者あとがき」より)
「並外れた、驚くべき摩訶不思議な小説」とサルマン・ラシュディが絶賛した本書は、2010年度英連邦作家賞を受賞した。気鋭のインド系英国人作家による、18か国で翻訳された傑作長篇!
上記内容は本書刊行時のものです。