..
【利用不可】
書店員向け情報 HELP
地獄の門
発行:白水社
新書判
358ページ
定価
2,000円+税
- 書店発売日
- 2022年5月2日
- 登録日
- 2022年2月28日
- 最終更新日
- 2022年4月12日
紹介
魂の戦慄を描く、乱歩絶賛の残酷コント集
空腹を抱えた浮浪者が街道で金貨を拾うが、村の人々はそれを盗んだ金と決めつけて受け取りを拒否する。途方に暮れた男は行き会ったもう一人の浮浪者に、小銭との交換を持ちかけるが……「街道にて」。
息子が乗り組んだ潜水艦が撃沈されたという知らせを受けた老夫婦。一時金200フランに加えて国から遺族年金が出ると言われたが、父親は納得できない。ところがその夜、戦死したはずの息子が帰ってきた……「生還者」。
人生の残酷や悲哀、運命の皮肉を短い枚数で鮮やかに描き、ポーやヴィリエ・ド・リラダンの後継者と称されたルヴェルの残酷コントは、20世紀初めのフランスで絶大な人気を博し、本邦に紹介されて江戸川乱歩や夢野久作らも魅了した。第一短篇集『地獄の門』収録作を中心に、新発見の単行本未収録作を加えた全36篇を新訳で刊行。
上記内容は本書刊行時のものです。