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ビルバオ-ニューヨーク-ビルバオ キルメン・ウリベ(著/文) - 白水社
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ビルバオ-ニューヨーク-ビルバオ (ビルバオニューヨークビルバオ)

新書
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発行:白水社
新書判
232ページ
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-560-07233-2   COPY
ISBN 13
9784560072332   COPY
ISBN 10h
4-560-07233-7   COPY
ISBN 10
4560072337   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C0297  
0:一般 2:新書 97:外国文学小説
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2020年10月29日
最終更新日
2020年12月15日
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書評掲載情報

2023-08-13 読売新聞  朝刊
評者: 藤井光(米文学者・翻訳家)
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紹介

記憶と連想が織りなす世界のモザイク

 著者と同名の語り手は、バスクの中心都市ビルバオから、講演する予定のニューヨークへ向けて飛行機で旅立つ。心に浮かんでは消えていく、さまざまな思い出や記憶……祖父の船の名前をめぐる謎。スペイン内戦に翻弄されたバスクの画家アウレリオ・アルテタと、ピカソの《ゲルニカ》にまつわる秘話。漁師として世界各地の海を渡り歩いた父や叔父たちのこと。移民や亡命者たちのささやかな人生。新たな家族への思い。そして今書いている小説のこと。無数に繰り返されていく連想の働きによって、それぞれのエピソードがまるで漁網の目のように編み合わされていく。
 本書はスペイン国民小説賞を受賞、国際的にも注目され、これまでスペイン国内外の14の言語に翻訳された。失われゆく過去を見送りながら、新たな世界へと船出していく、バスク文学の旗手による珠玉の処女小説。

著者プロフィール

キルメン・ウリベ  (キルメン ウリベ)  (著/文

1970年、スペイン・バスク地方ビスカイア県の港町オンダロアに生まれる。バスク大学でバスク文学を学んだのち、北イタリアのトレント大学で比較文学の修士号を取得。2001年に処女詩集 『しばらくのあいだ手を握っていて』を出版、バスク語詩における「静かな革命」と評され、スペイン批評家賞を受賞。2008年、初めての小説となる『ビルバオ-ニューヨーク-ビルバオ』を発表し、スペイン国民小説賞を受賞。国際的に注目され、これまでにスペイン国内外の14の言語に翻訳される。2012年に第二作となる『ムシェ』を発表。刊行直後からベストセラーとなり、広く話題を集めた。最新作は『ともに目覚めるとき』(未邦訳、2016年)。

金子 奈美  (カネコ ナミ)  (翻訳

1984年秋田県生まれ。福岡大学共通教育研究センター専任講師。専門はバスク文学、スペイン語圏現代文学、翻訳研究。訳書に、K・ウリベ『ビルバオ―ニューヨーク―ビルバオ』、『ムシェ 小さな英雄の物語』(以上、白水社)、B・アチャガ『アコーディオン弾きの息子』(新潮社)。

上記内容は本書刊行時のものです。