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ビルバオ-ニューヨーク-ビルバオ
発行:白水社
新書判
232ページ
定価
1,800円+税
- 書店発売日
- 2020年12月24日
- 登録日
- 2020年10月29日
- 最終更新日
- 2020年12月15日
書評掲載情報
2023-08-13 |
読売新聞
朝刊 評者: 藤井光(米文学者・翻訳家) |
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紹介
記憶と連想が織りなす世界のモザイク
著者と同名の語り手は、バスクの中心都市ビルバオから、講演する予定のニューヨークへ向けて飛行機で旅立つ。心に浮かんでは消えていく、さまざまな思い出や記憶……祖父の船の名前をめぐる謎。スペイン内戦に翻弄されたバスクの画家アウレリオ・アルテタと、ピカソの《ゲルニカ》にまつわる秘話。漁師として世界各地の海を渡り歩いた父や叔父たちのこと。移民や亡命者たちのささやかな人生。新たな家族への思い。そして今書いている小説のこと。無数に繰り返されていく連想の働きによって、それぞれのエピソードがまるで漁網の目のように編み合わされていく。
本書はスペイン国民小説賞を受賞、国際的にも注目され、これまでスペイン国内外の14の言語に翻訳された。失われゆく過去を見送りながら、新たな世界へと船出していく、バスク文学の旗手による珠玉の処女小説。
上記内容は本書刊行時のものです。