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百姓・宇根豊と考える農の哲学 上 AIは百姓になれるか 宇根 豊(著) - 農山漁村文化協会
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百姓・宇根豊と考える農の哲学 上 AIは百姓になれるか (ヒャクショウウネユタカトカンガエルノウノテツガクジョウエーアイハヒャクショウニナレルカ)

哲学・宗教
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四六判
縦188mm 横130mm 厚さ20mm
重さ 290g
264ページ
定価 1,800 円+税   1,980 円(税込)
ISBN
978-4-540-25143-6   COPY
ISBN 13
9784540251436   COPY
ISBN 10h
4-540-25143-0   COPY
ISBN 10
4540251430   COPY
出版者記号
540   COPY
Cコード
C0010  
0:一般 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2026年6月20日
書店発売日
登録日
2026年5月20日
最終更新日
2026年8月31日
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書評掲載情報

2026-08-08 毎日新聞  朝刊
評者: 中村桂子(JT生命誌研究館名誉館長)
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紹介

「農業とは食料生産のことである」という常識を一度疑ってみよう。そこからこれまで見えなかった農のあり方が見えてくるかもしれない。「虫見板」を使った減農薬稲作や田んぼの生きもの調査をいち早く実践してきた著者が、新しい視点から農の本質に迫っていく。効率を求め機械化・大規模化を進めてきた農業技術が見失ったものは何か。AIを中心としたスマート農業に大きな期待が寄せられているが、農=百姓仕事にはマニュアル化できない技や知があることを忘れていないか。「農らしさ」「農の本質」という視点から冷静に見極めていくことが求められている。

目次

はじめに 百姓の感覚と考え方を伝えたい

1 私の青年時代の目覚めを語りたい
 1話 「減農薬」という言葉はなぜ生まれ、なぜ広がったのだろうか?
  COLUMN 「虫見板」の発明と驚き
 2話 なぜ「減農薬」は百姓からは歓迎されたのに、農水省からは嫌がられたのか?
 3話 「害虫」のほとんどは「害」にならない?
 4話 なぜ「ただの虫」が一番多いのか?
 5話 農薬のほんとうの怖さとは何だと思う?
 6話 語り方 「農」と「農業」はどう違うのか

2 百姓仕事って、楽しいの?
 1話 なぜ「草とり」が一番楽しいのか?
 2話 百姓が生きものと話をしてしまうのはどうしてか?
 3話 「草にことづて」する感覚はどこにいったのか?
 4話 百姓仕事の主役は百姓ではないのか?
  COLUMN 「稲の声」を聞く百姓と、聞こえる百姓の違い
 5話 我まで忘れて仕事する意味は、どこにあるのか?
 6話 天地自然と一体になることは可能か?

3 百姓は、生きものをよく殺すけど?
 1話 百姓はこれほど生きものを殺しても、なぜ悩まないのか?
 2話 「殺すために育てる」ことは、人間をどう変えたのか?
 3話 お玉杓子がいなくなると、なぜ百姓は「さびしい」と感じるのか?
 4話 「また会える」と、どうして確信できるのか?
  COLUMN 作物は女神の「死体」から生まれた
 5話 生まれてくる時はすぐに気づくのに、死んでいく時を知らないのはなぜ?
 6話 もし田んぼに稲以外の生きものがいなかったらどうなるか?
 7話 牛や豚や鶏の「殺処分」とは、異常ではないのか?
  COLUMN 翅のない天道虫をつくる傲慢さ

4 仕事よりも技術が大切なの?
 1話 「畦塗り」は農業技術か?
 2話 「手入れにまさる技術なし」とはどういうことか?
 3話 「米作日本一」は何を目指したのか?
 4話 「技術」になると失われるものは何か?
 5話 百姓仕事は「労働」なのか?
 6話 「農薬使用」という「農業技術」のほんとうのねらいは何か?
 7話 専門家と百姓はわかりあえるのか?
 8話 「自然主義」ではとらえられないものとは何か?

5 ロボットは百姓になれるか?
 1話 ロボットに「生きもの調査」をさせたらどうなるか?
 2話 百姓仕事をロボットに任せてよいのか?
 3話 「無意識の知(経験の知)」はAIに搭載できるか?
 4話 草の名前を呼ぶのは何のため?
 5話 無意識にしてしまう百姓仕事とはどういうものか?

6 農耕って、人間のためのものなの?
 1話 「農耕」と「採集」は断絶しているのか?
 2話 なぜ人間は「農耕」を始めたのだろうか?
 3話 「手入れ」は人間の心に何をもたらしたのか?
 4話 世界で一斉に農耕が始まったのはなぜか?
 5話 水田稲作は変なものだった?
 6話 農耕はなぜ、なかなか広がらなかったのか?
 7話 「農耕」の始まりは、不幸の始まりだったのか?
  COLUMN 「た」の「土」の黒さは豊かさの象徴
 8話 社会に埋め込まれてしまった「サ神」とは?
  COLUMN 「百姓」という言葉の歴史

7 農らしさって、何だろう?
 1話 農政は、どうして「農らしさ」の本質が見えないのか?
 2話 除草剤をまいた耕作放棄地の風景に異和感を抱くのはなぜか?
  COLUMN 「有機農業」は農らしい農であれ
 3話 「人工田んぼ」は農か?
 4話 「野の学」の可能性はあるのか?
 5話 なぜ「野の学」でないと「農の原理」は理論化できないのか?
  COLUMN 「百姓ことば」と「農学用語」

8 農って食料生産だけなの?
 1話 「農業とは食料の生産である」という定義は正しいのか?
 2話 「農」に「無駄なもの」がない理由は何か?
 3話 赤トンボを育てる農業技術はなぜないのか?
 4話 「落ち穂拾い」はめぐみの返し方か?
 5話 失ったものが、輝いて見えるのはどうしてか?
 6話 「農の原理」を語ってみる

おわりに あなたと天地自然は農と食べものによってつながっている

著者プロフィール

宇根 豊  (ウネ ユタカ)  (

1950年長崎県島原市生まれ。島原高校、九州大学農学部農学科卒業。1973年より福岡県の農業改良普及員。1978年より福岡県下で減農薬稲作運動を提唱。1988年糸島郡二丈町(現・糸島市)にて就農。2000年福岡県庁を退職。NPO法人「農と自然の研究所」を設立、代表理事に。2004年九州大学より農学博士の学位取得。2010年農と自然の研究所はNPO法人を解散して任意団体へ移行。
主な受賞歴、1999年日本農業普及学会奨励賞、2003年日本作物学会第2回技術賞、2006年 「第7回明日への環境賞」(朝日新聞社、農と自然の研究所)、2009年 「第1回環境アワード」(環境省・イオン財団、農と自然の研究所)など。

上記内容は本書刊行時のものです。