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食の文明論 (公財)味の素食の文化センター(企画/原案) - 農山漁村文化協会
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食の文明論 (ショクノブンメイロン) ホモ・サピエンス史から探る (ホモサピエンスカラサグル)

社会一般
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A5判
縦210mm 横148mm
456ページ
定価 5,400円+税
ISBN
978-4-540-20108-0   COPY
ISBN 13
9784540201080   COPY
ISBN 10h
4-540-20108-5   COPY
ISBN 10
4540201085   COPY
出版者記号
540   COPY
Cコード
C1330  
1:教養 3:全集・双書 30:社会科学総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年4月5日
書店発売日
登録日
2021年3月9日
最終更新日
2021年3月11日
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紹介

「食の文化フォーラム」40周年記念出版、年1冊刊行で全3巻の1巻目。食、とくに共食という行動はホモ・サピエンスの生き残りと文化の発展に決定的な影響を及ぼしてきた。食こそ人間を人間たらしめているものだ。だが、人新世といわれるほど人間の活動が地球環境に影響を及ぼすようになった今、食(共食)の物質的・文化的基盤がゆらいでいる。IT化とコロナ禍で「一緒に食べる」場も大きく変わりつつある。そんな時代に食の根本から人間の未来を考える、学際的フォーラムの成果を元にした描き下ろし論集。

目次

◆ 時空をまたぐ食の世界―― まえがきに代えて  池谷和信 1
◆ 序章 地球・食・文明  池谷和信 9
カラー企画 写真で見る「地球の食」  森枝卓士・池谷和信 32

第Ⅰ部 食資源の開発史 
第1章 狩猟採集民の食 ―― 先史から現在まで  池谷和信 43
      《コラム1》北極海での海獣狩猟と食 ―― チュクチの事例  関野吉晴 70
第2章 牧畜民の食―― ステップ地域を中心に  石井智美 76
第3章 農耕民の食 ―― 日本を中心に  原田信男 105
      《コラム2》トウガラシの伝播と文化史  松島憲一 131
第4章 都市民の食 ―― 日本の近代を中心に  高田公理 137
      《コラム3》食はアレッポにあり―― 世界最古の都市における美味追求  黒木英充 165

第Ⅱ部 食の技術と食事空間 
第5章 人類は何を食べてきたのか ―― 生物多様性の視点から  落合雪野 173
     第6章 調理と料理 ―― 江戸時代~明治時代以降を中心に  江原絢子 203
      《コラム4》バンコクの「タイ料理店」の誕生とその変遷  前川健一 229
第7章 キッチン空間史 ―― 貯蔵・調理・加工・片づけが食文化を変える  林憲吾・村松伸・土谷貞雄 235
      《コラム5》変わりつつある日本の調理・食事空間―― 外食・中食・内食  印南敏秀 265
第8章 食事と社会 ―― 誰とどこでどのように食べるのか?  杉村和彦 271
      《コラム6》神話知のなかの食物と共食―― 古代日本の事例  上野 誠 296

第Ⅲ部 食と現代社会 
第9章 拡大する人類集団の肉食 ―― 人新世の消費の行方  野林厚志 303
第10章 人類の栄養適応 ―― 腸内細菌はどう寄与したか  梅﨑昌裕 328
      《コラム7》食物摂取と疾病―― 歴史的に概観する  松村康弘 348
第11章 保存することとインスタント食品  森枝卓士 354
      《コラム8》不老不死とリビドーと―― ナマコの磁力  赤嶺 淳 379
第12章 食とコミュニケーションの進化   山極寿一 385
◆ 総括 現代文明と食   池谷和信 413
カラー企画 地図で見る「地球の食」  池谷和信 425
◎ あとがき  池谷和信 433
◎ 執筆者紹介 436
◎ 索引 451
◎ 刊行の辞  公益財団法人味の素食の文化センター 理事長 伊藤雅俊 452

著者プロフィール

(公財)味の素食の文化センター  (アジノモトショクノブンカセンター)  (企画/原案

1989年設立。準備室時代の1982年から開催する「食の文化フォーラム」が2022年に40周年を迎える。

池谷和信  (イケヤカズノブ)  (編集

国立民族学博物館教授。環境人類学人文地理学・アフリカ研究。著書に『現代の牧畜民-乾燥地域の暮らし-』古今書院他多数。

上記内容は本書刊行時のものです。