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食べるとはどういうことか
世界の見方が変わる三つの質問
- 書店発売日
- 2019年3月1日
- 登録日
- 2019年1月25日
- 最終更新日
- 2022年1月22日
書評掲載情報
2021-01-23 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
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紹介
藤原辰史さんは、人間をチューブに見立てたり、台所や畑を含めて食をとらえるなど、「食べる」ということをめぐって斬新な視点を提供している。本書では、「食べる」ということをめぐる3つの問いを軸に、中高生とともにその本質に迫っていく。そのなかで、現代というのは、じつは、食べる場と作物や動物を育てる場(動物を殺す場含む)が切り離された社会であることが浮かび上がってくる。それでは未来の食はどうなっていくのか。藤原さんと中高校生の白熱した議論を臨場感たっぷりに再現する。
【目次】
●〈第一の質問〉いままで食べたなかで一番おいしかったものは?
歴史研究という仕事/三輪トラックの荷台で食べたトウモロコシは最高!/答えのない問いを立ててみる など
●<第二の質問> 「食べる」とはどこまで「食べる」なのか?
「食べる」と「入れる」の違いって?/人間の食と動物の食は同じ? 違う?/「食の哲学」の目次をつくる/「食べる」ってどこまでが食べるなの?/人間は「生き物殺し装置」だった/人間はホラーなチューブなのだ など
●<第三の質問>「食べること」はこれからどうなるのか?
欲望の上に乗っかっているもの/完全栄養の食品はすごくマズい?/見せるために食べる/食べものは感覚や欲望の交差点/最後に一言ずつ感想を など
目次
この本を手にとってくださった方へ
登場人物紹介
この本ができるまで
〈第一の質問〉いままで食べたなかで一番おいしかったものは?
【解説1】なかなか言葉にならない「あの時のおいしさ」のこと
「おいしい」は一筋縄ではいかない
「おいしい」の三つのカテゴリー
「食べる」はネットワークに絡めとられている
【対話1】自分たちのあたりまえを考える「哲学」について
歴史研究という仕事
三輪トラックの荷台で食べたトウモロコシは最高!
自己紹介・ そらさんの場合
自己紹介・ ケイさんの場合
自己紹介・ 達兄さんの場合
自己紹介・ コーセイさんの場合
自己紹介・ リョウタローさんの場合
自己紹介・ シュンスケさんの場合
自己紹介・ アヤさんの場合
自己紹介・ ユータさんの場合/答えのない問いを立ててみる
〈第二の質問〉「食べる」とはどこまで「食べる」なのか?
【解説2】食べられる側の気持ちになってみること
解くのが困難な問い
キッチンシンクのパフォーマンスから見えてきたこと
食べものの気持ちになってみる
食べることについての二つの見方
【対話2】『食の哲学』という本をみんなで書くとしたら?
「食べる」と「入れる」の違いって?
人間の食と動物の食は同じ? 違う?
『食の哲学』の目次をつくる
「食べる」ってどこまでが食べるなの?
人間は「生きもの殺し装置」だった/人間はホラーなチューブなのだ
お昼休憩のコラム「くさいこと」と「おいしいこと」
〈第三の質問〉「食べること」はこれからどうなるのか?
【解説3】食べものから噛みごたえがなくなっていく未来のこと
食べることは煩わしいことか
ゼリーやムースのような食事
噛むこと、共に食べることの意味
無料食堂という試み
【対話3】答えを探すのではなく、みんなの「考える種をまく」
欲望の上に乗っかっているもの
完全栄養の食品はすごくマズい?
見せるために食べる
食べものは感覚や欲望の交差点
最後に一言ずつ感想を
【アフタートーク】からだに耳を澄ます
座談会を終えて
BSEと鳥インフルエンザの衝撃
わたしたちの世界の根底にある飢えへの恐怖
現代の日本にも飢えはある
趣味から歴史に入る
あたりまえのことを問い続けるスリリングさ
子どものほうが哲学の近くにいる
「人間とは何か」という山への登り方
身体感覚を伴う問いの大切さ
上記内容は本書刊行時のものです。