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出版者情報
刑事司法記録の保存と閲覧
記録公開の歴史的・学術的・社会的意義
- 書店発売日
- 2023年3月7日
- 登録日
- 2022年12月27日
- 最終更新日
- 2023年2月21日
書評掲載情報
2023-05-14 |
読売新聞
朝刊 評者: 堀川恵子(ノンフィクション作家) |
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紹介
本書は刑事確定訴訟記録の保存と閲覧、團藤重光文庫研究、最高裁大逆事件研究を柱に刑事司法資料の保存と閲覧の市民的権利を説く。
目次
はじめに
現代への提言の書 村井敏邦
序 章 未公開記録との出会い 石塚伸一
第1章 未公開刑事記録の保存と公開
1-1 日本近代司法制度確立過程における文書と近世法制史料 畠山 亮
1-2 公文書管理法と司法文書の利用 瀬畑 源
1-3 大逆事件裁判「特別保存」(最高裁判所所蔵)記録の概要 山泉 進
1- 4 團藤重光と売春防止法 太田宗志
第2章 刑事確定訴訟記録公開の意義
2-1 刑事確定訴訟記録研究の意義――民主主義に不可欠 福島 至
2-2 刑事確定訴訟記録の歴史的現在――史料・資料としての訴訟記録 塚原英治
2-3 刑事確定訴訟記録閲覧と学術研究――社会学を研究する立場からの現状批判 大貫挙学
2-4 刑事確定訴訟記録法の現代的課題 西本成文
第3章 團藤文庫公開の意義
3-1 『死刑廃止論』第5版から第6版、そして第7版 古川原明子
3-2 團藤重光の人格責任論の淵源――アドルフ・レンツの生物学的責任論
玄 守道
3-4 1940年代後半の監獄法改正作業における「中間的処遇」――矯正図書館所蔵 資料および團藤文庫を用いて 兒玉圭司
3-5 團藤重光とアルフレッド・C・オプラー――團藤文庫所蔵資料から
出口雄一
3-6 團藤重光文庫と東アジア近代史 岡崎まゆみ
第4章 大逆事件記録公開の意義
4-1 「幸徳秋水等大逆事件」記録の歴史的意義 大岩川嫩
4-2 「大逆事件」再審請求におけるKTH
CUBEシステムを用いた供述分析の可能性 山田早紀
4-3 世紀を跨ぎ越して生きてある「大逆(幸徳)事件」――研究と市民運動の「行き来」から 田中伸尚
4-4 幸徳秋水大逆事件の構造 金子武嗣=橋口直太
4-5 「幸徳事件」と供述分析――供述の起源を洗い出す「幸徳事件」と供述分析 浜田寿美男
4-6 「幸徳事件」再審請求の理論的根拠――彷徨える刑法第73条(削除) 石塚伸一
おわりに
上記内容は本書刊行時のものです。