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アート思考のものづくり 延岡 健太郎(著/文) - 日経BP 日本経済新聞出版本部
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アート思考のものづくり (アートシコウノモノヅクリ)

ビジネス
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四六判
272ページ
定価 1,700円+税
ISBN
978-4-532-32384-4   COPY
ISBN 13
9784532323844   COPY
ISBN 10h
4-532-32384-3   COPY
ISBN 10
4532323843   COPY
出版者記号
532   COPY
Cコード
C0034  
0:一般 0:単行本 34:経営
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2020年11月20日
最終更新日
2021年1月28日
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書評掲載情報

2021-03-20 日本経済新聞  朝刊
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紹介

「モノからコトへ」と言われる中で、デザイン思考などの手法が取りざたされています。その方向性は重要ですが、日本企業が世界を再びリードするためには、トレンドの追従だけでは不十分です。ユーザー満足を目標とするデザイン思考を超えて、ユーザーの想定を超えた感動をもたらすものづくりを目指すべきです。その実現に必要とされるのが、自ら強く信じる哲学や信念を表現する「アート思考」なのです。
 この20年間で日本の製造業が競争力を低下させた主因の一つは、求められるイノベーションの変化に対応できなかったからです。技術と同等以上に顧客価値の視点が鍵を握るようになったのです。かつては技術的な機能の高さなどカタログスペックで明示できる形式的な価値が企業の競争優位を規定していました。現在は、消費財であれば、心地よいユーザビリティや心を動かされるデザイン、生産財であれば顧客企業に経済的価値をもたらすソリューション提案など、単純な商品仕様を超えた暗黙的な顧客価値が競争力を左右する時代となったのです。
 本書は、欧米主導のデザイン思考を取り入れるだけでは十分ではないと考えます。今後、日本企業がその強みを基盤として輝きを取り戻すためには、アート思考が求められるのです。
 本書は、多くの部分で「アート思考」の考え方と同調した商品開発を実施してきたマツダを事例として取り上げます。常識を超えたエンジン技術や感動をもたらすデザインなど、ユーザーニーズを超えた価値を目指している。中でも、既に世界をリードするレベルまでになったマツダデザインに焦点を当てます。それを牽引してきたリーダーである前田育男氏の全面協力を得て、実行してきた内容をベースにしているので、説得力の高い説明になります。

目次

 第Ⅰ部 背景:日本企業の向かうべき方向性
第1章 暗黙化した顧客価値--日本企業の生きる道

第2章 自動車企業及びマツダから学ぶ意味

 第Ⅱ部 SEDAモデルとアート思考
第3章 SEDAモデル

第4章 デザイン・エンジニアの重要性

第5章 アート思考のものづくりとは

 第Ⅲ部 アート思考の魂動デザイン
第6章 マツダのものづくり哲学

第7章 魂動デザインの誕生と展開

第8章 魂動デザインの神髄

 第Ⅳ部 魂動デザインの実現--匠の技とブランド経営

第9章 造形のアーティスト--クレイモデラー

第10章 アートレベルのモノづくり

第11章 ブランド価値経営への展開  

 第Ⅴ部 統合的価値創出の経営
第12章 こだわりのSEDA人材

終 章 日本のモノづくりが目指すべきアート思考

著者プロフィール

延岡 健太郎  (ノベオカ ケンタロウ)  (著/文

大阪大学大学院経済学研究科教授
1959年広島県生まれ。81年大阪大学工学部精密工学科卒業、同年マツダに入社、88年マサチューセッツ工科大学より経営学修士取得、93年マサチューセッツ工科大学よりPh.D(経営学博士)取得、94年神戸大学経済経営研究所助教授、同大学教授を経て、2008年一橋大学イノベーション研究センター教授、18年より現職

上記内容は本書刊行時のものです。