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共感経営
「物語り戦略」で輝く現場
- 書店発売日
- 2020年5月25日
- 登録日
- 2020年3月17日
- 最終更新日
- 2020年9月11日
書評掲載情報
2020-10-10 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 森川博之(東京大学教授) |
2020-08-30 | 読売新聞 朝刊 |
2020-07-11 | 日本経済新聞 朝刊 |
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紹介
現在、日本企業の多くがオーバー・プランニング(過剰計画)、オーバー・アナリシス(過剰分析)、オーバー・コンプライアンス(過剰法令順守)の「三大疾病」に陥っています。米国流の分析的な経営手法に過剰適応した結果、自社の存在意義が見えなくなってしまったことに起因します。現場を知らない本社からの指示をこなすのに精一杯で、ミドル、現場がストレス過多でへばっている。これが日本企業の現状です。その一方で、現場が活性化し、社員一人ひとりが活き活きと仕事に向き合い、イノベーションや大きな成果を実現しているケースも少なからずあります。それらのケースに共通しているのは、企業と顧客、トップと部下、社員と社員との「出会い」の場があって、つながりが生まれ、そこでわき上がる「共感」が新しい価値を生む原動力となっていることです。
アメリカでもマイクロソフトのV字回復を達成し、時価総額世界1位へと導いたCEO、サティア・ナディラは「共感」を経営における最も重要な概念と位置づける「共感の経営」や「共感のリーダーシップ」を唱えている。
もう1つの共通点は、市場環境や自社の内部資源を分析し、市場における最適なポジショニングを見いだそうとする米国流の分析的戦略ではなく、自分たちはどうあるべきかという存在意義を問いながら、組織としてのビジョンを実現するため、その都度、最適最善の判断を行い、成功に至る「物語り戦略」を実践していることです。
物語り戦略は、絶えず変化する状況に対応、対処していくため、変動性や不確実性が高いなかでも、成果に至ることができます。そのため、海外の経営学においても、物語り戦略が注目されているのです。
共感経営を生み出すにはどんなマネジメントが求められるのか。物語り戦略を推進するための条件はどのようなものか。本書は、『Works』誌の連載「成功の本質」において、主に2015~19年にとりあげた30の題材のなかから、共感経営を実践し、物語り戦略により大きな成果を上げたケースを選りすぐり、それを可能にしたエッセンスを抽出します。
目次
序章 共感と物語りが紡ぐ経営
第1章 価値を生む経営は「出会い」と「共感」から生まれる
第2章 イノベーションは「共感・本質直観・跳ぶ仮説」から生まれる
第3章 「知的機動戦」を勝ち抜く共感経営
第4章 不確実性の時代を「物語り戦略」で勝ち抜く
第5章 共感型リーダーに求められる「未来構想力」
上記内容は本書刊行時のものです。