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2030年 未来への選択
- 書店発売日
- 2018年1月16日
- 登録日
- 2017年12月28日
- 最終更新日
- 2018年1月5日
書評掲載情報
2018-02-10 | 日本経済新聞 朝刊 |
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紹介
○本書は2030年に世界と日本がどうなるかを探る未来論。
未来論とは、「私たちの社会が、一定の期間ののちにたどり得る未来についてのイメージを
提出することにより、私たちの現在の行動に影響を与えようとする議論」である。
○国連は2015年総会で、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を採択、
貧困や飢餓の軽減、エネルギー、気候変動、平和で非暴力的な社会等17の目標(SDGs)を立てた。
これは国際協調のビジョンであるとともに、2030年に向けた各国の具体的な政策指針でもある。
ESG投資に現れているように、民間でもビジネスや投資のガイドラインとなっている。
○本書はまず、人口、食糧、環境、資源、エネルギーなどの公的予測を踏まえたうえで、
世界ガバナンスの4つのシナリオを提示する。
1 ナショナリズムが強まり、国家同士の対立が激化
2 グローバリゼーションがさらに加速
3 地域主義が強まり、新たなガバナンスとして浮上
4 超大国の元に合従連衡の再編が起き、いくつかの超大国グループが対峙--である。
○いずれのシナリオも、世界が抱える問題を解決する方向には進んでおらず、
むしろ危機が深まる悲壮な未来である。
○本書ではこれらシナリオを変え得るアクターとして、
国家、企業、地域コミュニティ、個人の役割を考察、
そこからいかなる世界秩序の方向があるかを議論していく。
日本の未来も2030アジェンダ等、グローバルな未来の動向にかかっている。
目次
はじめに――21世紀の未来論と人びとの選択
第1章 なぜ今、未来論なのか?
第2章 高齢化が世界を覆う――人口と食料バランスのゆくえ
第3章 エネルギー・資源・コモンズ――争奪戦か持続可能な発展か
第4章 近代世界システムの変容――資本主義はどこへ向かうのか
第5章 世界ガバナンスはどう転換するか?
第6章 グローバリゼーションの終焉か、国家の再君臨か?
結びに――2030年の世界を展望する
上記内容は本書刊行時のものです。