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東日本大震災後文学論
発行:南雲堂
縦200mm
636ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2017年3月
- 登録日
- 2017年5月7日
- 最終更新日
- 2017年5月7日
書評掲載情報
2017-08-27 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
2017-05-07 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
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紹介
3・11以降、おびただしい数の「震災後文学」が書かれた。故郷と肉親・友人・知人の喪失、原発問題、放射線による生物の変容、被災地と非・被災地の温度差、東北と東京の温度差、政権への批判、真偽不明の情報と感情の洪水としてのSNS、記憶や時間感覚の混乱、死者との対話、「書けない自分」「無力な自分」へのフォーカス、復旧・復興、言論統制や自主規制、ディストピア化した日本、テロやデモや群衆蜂起、戦争文学との接続…さまざまな作品、さまざまなテーマがうまれた。3・11以降にうみだされた「震災後文学」を扱う渾身の評論集。
目次
第1章 震災後文学の超臨界(同時代としての震災後
希望-重松清と『シン・ゴジラ』
揺れる世界と存在-震災後としての中村文則文学)
第2章 科学と文学の(dis)コミュニケーション(情報の津波をサーフィンする-3・11以後のサイエンスなフィクション
震災後文学としての『PSYCHO‐PASSサイコパス』シリーズ-科学技術コミュニケーションにおけるリスク・個人・希望をめぐって
対震災実用文学論-東日本大震災において文学はどう使われたか)
第3章 イメージの核分裂(島田荘司と社会派エンターテインメント
映像メディアと「ポスト震災的」世界-キャメラアイの「多視点的転回」を中心に)
第4章 震災後を生きる君たちへmore than human("生"よりも悪い運命
高橋源一郎論-銀河系文学の彼方に)
上記内容は本書刊行時のものです。