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詳説デザインマネジメント ソティリス・ララウニス(著) - 東京電機大学出版局
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詳説デザインマネジメント 組織論とマーケティング論からの探究

B5変型判
392ページ
並製
価格 5,400円+税
ISBN
978-4-501-63220-5
Cコード
C3034
専門 単行本 経営
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年3月20日
書店発売日
登録日
2020年1月9日
最終更新日
2020年8月6日
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紹介

デザインマネジメントシリーズ第3弾! 国内では「デザイン経営」といったキーワードで喧伝される「組織や事業にデザインを活かす領域」としての「デザインマネジメント」。その世界の教科書を紹介することによって、本領域の現在(いま)を正しく捉えることを狙った基礎三部作の完結編は、「デザインマネジメント」に関わる「私たちの拠り所となる知識体系(BOK: Body of Knowledge)」(ランカスター大学・レイチェル・クーパー教授)をもたらしたことで評判のソティリス・ララウニス博士による本邦初の翻訳書です。
本書は、1960年代から現在に至るまでの文献群をすべて網羅した上で、組織論とマーケティング論との関係性の中に「デザインマネジメント」を位置付けています。特に、組織論の観点からは、「組織のパラドックス」や「クリエイティビティとイノベーションのパラドックス」に加え、「両利きの経営(組織の双面性)」の解としてデザインを位置付けたものとなっており、イノベーションを追求するすべての経営者や研究者にとっての必読の書とも言えるでしょう。

目次

第1章 はじめに:デザインマネジメントとクリエイティブ経済
1.0 この章の狙い
1.1 デザインマネジメントの発展:批判的考察
1.2 クリエイティブ経済と社会
1.3 人間への焦点を通じた専門領域間のシナジー
1.4 本書の構成
第2章 デザインリサーチ:デザイン問題の定義とデザイン機会の特定
2.0 この章の狙い
2.1 デザインリサーチの起源と価値
2.2 デザインリサーチのプロセス
2.3 デザインリサーチのメソッドとテクニック
2.4 デザインリサーチの文化を醸成する
第3章 デザイン思考の組織DNAへの組み込み
3.0 この章の狙い
3.1 デザイン思考の定義と起源
3.2 デザイン思考における「厄介な問題」のアプローチ
3.3 デザイン思考のプロセス
3.4 デザイン思考と認知バイアスの緩和
第4章 戦略的デザインマネジメント:デザイン戦略の開発
4.0 この章の狙い
4.1 デザイン戦略と戦略的デザイン
4.2 戦略に対するデザインの寄与
4.3 デザイン戦略の開発プロセス
4.4 イノベーションを普及させるためのデザイン戦略
第5章 個人と組織のクリエイティビティの理解
5.0 この章の狙い
5.1 クリエイティビティの理解
5.2 クリエイティブなプロセスの理論モデル
5.3 個人のクリエイティビティ
5.4 組織のクリエイティビティ
5.5 組織のクリエイティビティを決定付ける要因
第6章 デザインイノベーションのための組織づくり:組織のパラドックスと双面性
6.0 この章の狙い
6.1 パラドックスの構成要素の理解
6.2 組織のパラドックス
6.3 クリエイティビティとイノベーションのパラドックス
6.4 組織の双面性
第7章 ヒューマンエクスペリエンスとデザインマネジメント
7.0 この章の狙い
7.1 もつれ:人とものの関係
7.2 体験の概念:複数の視点
7.3 エクスペリエンスデザインとデザインエクスペリエンス
7.4 体験の概念に対する文化的な批評
7.5 デザインマネジメントと体験:共生関係
第8章 人間中心デザイン:共創とデザインマネジメント
8.0 この章の狙い
8.1 共創の歴史:工場労働者からソーシャルメディアユーザーへ
8.2 共創活動の理解
8.3 人間中心デザインと社会
8.4 共創とプロサンプション
8.5 共創と擬人化
第9章 専門サービス会社としてのデザインコンサルティング会社
9.0 この章の狙い
9.1 専門サービス会社の理解
9.2 顧客とコンサルティング会社の関係
9.3 顧客関係のライフサイクルのパターン
9.4 デザインコンサルティング会社とクリエイティブ産業の資本の形態
9.5 デザインすることのマネジメント:デザインコンサルティングと経営の実践方法
第10章 まとめ:デザインを通じて組織や社会をリードすること
索引

前書きなど

<本書「まえがき」より>
デザインマネジメントが必要とされる理由は、グローバルかつ複合的な課題を考えるにはデザインやデザイナー風のアプローチが必要なためだ。例えば、「デジタル世界」、とりわけ「モノのインターネット(IoT)」によって実現するような世界が、私たちの日常生活、医療と健康、文化的体験を支えるようになっている。にもかかわらず、これは未知の脅威にもなりかねない。私たちのプライバシーに影響し、態度や価値観、安全とセキュリティを左右するためだ。
本書はすでに、人とモノの関係をデザインがどのようにとらえ得るかを示している。私たちはまた、オープンデザイン、共同デザイン、IoT などがもたらす性質を、デザインマネジメントがどのようにモニターし管理するかも考えなければならない。ロボットと人工知能の世界でモノがモノをデザインするようになる時、デザインマネジメントがどのような役割を果たすのかは、これから考察されなければならないトピックだ。
本書は、デザインマネジメントの有力な理論と基礎的な素材を最新のリサーチや論評と組み合わせて、土台となるプラットフォームをもたらすものだ。その土台の上にデザインマネジメントの知識と行動を積み重ね、使用することで、すべての人に恩恵がもたらされるだろう。(英国ランカスター大学/レイチェル・クーパー教授)

<本書の概要>
デザインマネジメント領域における知識体系として評判の高い本書は、著者による網羅的な文献に裏付けられた論考に加え、本書に「まえがき」を寄せている英国ランカスター大学のレイチェル・クーパー教授を始め合計10人にものぼる研究者たちの論考によって支えられた、文字通り、「デザインマネジメントの現在」を詳説した「デザインマネジメントに関わる教科書の決定版」として位置付けることができます。
デザインマネジメントを歴史的にクリエイティブ経済の中に位置付けた第1章を皮切りに、デザイン領域のアプローチとプロセスをまとめた第2章と第3章、デザイン戦略について詳述した第4章、個人や組織におけるクリエイティビティのテーマを深堀した第5章へと続きます。そして、「組織論」の領域のテーマである「組織のパラドックス」や「両利きの経営(組織の双面性)」におけるデザインの役割を解説した第6章と、「マーケティング論」の領域のテーマである「経験経済」や「経験価値マーケティング」との関係性を紐解いた第7章とによって、組織論とマーケティング論の中に「デザインマネジメント」の役割とその立ち位置を確立していくのです。
さらに、人間の共創活動(HCD:Human-Centered Design)を中核に置いて、HCDとデザインマネジメント領域とが地続きであることを論じた第8章と、企業や組織がデザインマネジメントを定着させる上で欠かすことのできない存在としてのデザインコンサルティング会社の役割について言及した第9章と続き、最終章である第10章において、「デザインリーダーシップ」という考え方の意義や課題を力説しています。

上記内容は本書刊行時のものです。