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漢帝国の遺産 道教の勃興 姜生(著/文) - 東方書店
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漢帝国の遺産 道教の勃興 (カンテイコクノイサン ドウキョウノボッコウ)

哲学・宗教
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発行:東方書店
A5判
708ページ
定価 8,000円+税
ISBN
978-4-497-22016-5   COPY
ISBN 13
9784497220165   COPY
ISBN 10h
4-497-22016-8   COPY
ISBN 10
4497220168   COPY
出版者記号
497   COPY
Cコード
C1014  
1:教養 0:単行本 14:宗教
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年10月31日
書店発売日
登録日
2020年9月8日
最終更新日
2020年10月20日
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紹介

――かくして、かつては漢人の崇拝した神々や仙人は伝世文献から削除され、ただ画像として漢墓中に残存することになった――
漢代の墓室を、死者が仙人として再生し昇天する「生命転換装置」と位置づける著者は、各地の漢墓から出土した膨大な量の画像資料を用いて死者の成仙過程の再構築を試みる。それは、漢代人の信仰心、宗教観を探るものであり、初期道教の形成という漢帝国の文化遺産を提示するものでもある。

目次

『漢帝国の遺産――道教の勃興』解題 三浦國雄

序説 漢帝国の信仰の構造

上篇 「煉形の宮」――漢墓の時空と神々と仙人の系譜
第一章 漢墓時空考
 第一節 漢墓における仙界の時空の構築
 第二節 画定するもの――漢代画像石縁飾りの寓意
第二章 漢代神祇考
 第一節 対となる子路と西王母
 第二節 両漢老君「真形」考
  附録 「道遣奚仲造車」図考
 第三節 徐州の元和三年漢墓祠堂画像石に見られる神々
 第四節 漢墓画像中の老君、炎帝の組み合わせパターンおよびその神格
第三章 漢代仙譜考
 第一節 「万齢を視ること旦暮の如し」――世俗的時空秩序に対する神仙世界の超越
 第二節 漢画中の仙鬼体系――武梁祠東、西、後壁画像を中心として
 第三節 至愛もまた仙となる――韓憑夫婦仙話の図像による証明
 第四節 鎮星は「二十八年で天を周る」――仙鬼が昇進する標準的な古代天文学の根拠
 第五節 『真誥』の漢画仙鬼体系に対する保存と改変
 第六節 信仰構造の変遷と仙鬼系譜の佚と存

下篇  「太陰煉形」――尸解成仙儀礼の展開
第四章 「陰陽は死せず」――前漢「道者」の尸解仙術
 第一節 馬王堆漢墓――研究の現状と問題
 第二節 九天信仰――T型帛画解読の突破点
 第三節 帛画に見える漢初の「道者」の尸解成仙信仰
 第四節 馬王堆一号墓の四重棺が示す死後仙人に変わる順序
 第五節 前漢中期の様相
 第六節 「陰陽の大順に基づき、儒家、墨家のよいところを採る」――前漢「道者」の「陰陽は死せず」という信仰
第五章 神薬と天厨――漢墓の煉度科儀
 第一節 「神薬」と「易貌」変仙信仰の表れ
 第二節 「大同」の降臨――漢代の天厨貽食信仰と、道教の施食煉度科儀の起源
第六章 道書を奉じ王母に朝見する――漢画「孔老相見図」に見る登仙儀礼
 第一節 漢画「孔老相見図」をめぐる研究状況と課題
 第二節 先秦両漢における「孔老相見」をめぐる文献上の記載
 第三節 漢墓「孔老相見図」研究におけるいくつかの障害
 第四節 「道は甚だ大、孔丘を教えて知と為す」――老子から「太上老君」への神格化
  附録一 「子貢画像石」と六天宮
  附録二 滕州西戸口の画像石――鬼から仙へ
 第五節 老君を拝し「道を得て書を授かり」、西王母に「崑崙の闕」に朝す――厳密な登仙儀礼

結論 漢の伝統の形成

上記内容は本書刊行時のものです。