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映画がつなぐ中国と日本 日中映画人インタビュー 劉 文兵(著/文) - 東方書店
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映画がつなぐ中国と日本 日中映画人インタビュー (エイガガツナグチュウゴクトニホン) 日中映画人インタビュー (ニッチュウエイガジンインタビュー)

芸術
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発行:東方書店
四六判
縦190mm
384ページ
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-497-21815-5   COPY
ISBN 13
9784497218155   COPY
ISBN 10h
4-497-21815-5   COPY
ISBN 10
4497218155   COPY
出版者記号
497   COPY
Cコード
C0074  
0:一般 0:単行本 74:演劇・映画
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2018年7月
書店発売日
登録日
2018年8月15日
最終更新日
2018年8月15日
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書評掲載情報

2018-10-14 読売新聞  朝刊
評者: 加藤徹(明治大学教授、中国文化学者)
2018-09-01 日本経済新聞  朝刊
2018-08-26 毎日新聞  朝刊
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紹介

チャン・イーモウ、ジョン・ウー、ジャ・ジャンクーら中国の映画人へのインタビューをつうじて、日本映画が中国の人々に与えた鮮烈なインパクトを浮き彫りにするとともに、「満州映画協会」や、冷戦時代の映画交流、徳間康快にまつわる知られざる映画史の新事実を発掘した貴重な証言集。
《著者のことば》
本書の様々な証言のなかで最も高い頻度で現れてきたキーワードは、「高倉健」にほかならない。(略)それまでの日本軍人によって代表される、忌まわしいネガティブな日本人像は彼の登場によって一気に覆され、ポジティブなものへと転じた。(略)一九七〇年代後半~八〇年代後半においては、日本映画が改革開放に際しての中国人のメンタリティーの形成に強いインパクトを与え、斬新な映画作りを目指していた中国第四、第五世代の映画人に多くのインスピレーションをもたらした。そればかりでなく、ジャ・ジャンクー(賈樟柯)ら第六世代の映画人も少年時代に「高倉健的」な要素をふんだんに吸収しつつ、独自の映画スタイルを形成した。(「おわりに」より)

目次

はじめに 日中映画交流史の流れ

第一部  映画史の深層

冷戦時代の映画人交流
  佐藤純子(日本中国文化交流協会常任理事)インタビュー
戦後、初めて訪日した中国の映画女優
  謝芳(女優)インタビュー
「中国の黒澤明」と呼ばれた男
  謝晋(監督)インタビュー
文革後の忘れ難い訪日体験
 張金玲(女優)インタビュー
声優が語る日本映画の魅力
 丁建華(声優)インタビュー
第四世代監督と日本映画
 王好為(監督)インタビュー

[評伝]日中映画交流のオーガナイザー――徳間康快の「中国」
[補論]元満映スタッフの戦後とアイデンティティー――王徳成とその日本人妻

第二部  共同製作の現場で

第五世代監督にとっての日本映画
 陳凱歌(監督)インタビュー
高倉健と香港ノワール
 ジョン・ウー(監督)インタビュー
高倉健と『単騎、千里を走る』
 張芸謀(監督)インタビュー
中国社会の「今」を個人の目線から描く
 賈樟柯(監督)インタビュー
第六世代監督と日本映画の出会い
 王超(監督)インタビュー
新世代の監督と日本文化
 路陽(監督)インタビュー
中国フィルム・ノワールと日中合作の可能性
 忻鈺坤(監督)インタビュー

おわりに

あとがき
初出一覧
映画タイトル索引

著者プロフィール

劉 文兵  (リュウ ブンペイ)  (著/文

1967年中国山東省生まれ。2004年東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース博士課程修了。博士(学術)。主な著書(単著)に『日中映画交流史』(東京大学出版会、2016)、『日本電影在中国』(中国語、中国電影出版社、2015)、『中国抗日映画・ドラマの世界』(祥伝社新書、2013)、『中国映画の熱狂的黄金期 改革開放時代における大衆文化のうねり』(岩波書店、2012)、『証言 日中映画人交流』(集英社新書、2011)、『中国10億人の日本映画熱愛史 高倉健、山口百恵からキムタク、アニメまで』(集英社新書、2006)、『映画のなかの上海 表象としての都市・女性・プロパガンダ』(慶應義塾大学出版会、2004)。2016年、日本映画ペンクラブ賞・奨励賞を受賞。

上記内容は本書刊行時のものです。