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出版者情報
アッテンボロー 生命・地球・未来
私の目撃証言と持続可能な世界へのヴィジョン
- 初版年月日
- 2022年12月22日
- 書店発売日
- 2022年12月9日
- 登録日
- 2022年10月21日
- 最終更新日
- 2022年11月28日
書評掲載情報
2023-03-04 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 小林照幸(作家) |
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紹介
今、地球は6回目の大量絶滅の危機にある。
過去数十年の「大加速(グレート・アクセラレーション)」の時代において、人類が地球環境を大きく変えてしまったからだ。
《プラネットアース》などで知られる、世界的な自然番組のプレゼンターであるデイヴィッド・アッテンボローは、「グリーン成長」と「再野生化」こそが、人類が、そして地球の生命が生き残るための鍵だという。
もし、私たちが何も手を打たなければ、アマゾンの熱帯雨林や極地方の氷は減少し、永久凍土が融解して炭素が放出され、海は酸化して水産資源は枯渇し、人類は食料生産の危機やパンデミックに直面し、強制的な移住を強いられ、6回目の大量絶滅へと至るであろう。
この悪夢を避けるためには、経済成長に固執することをやめ、サステナブルな形で資源を使う「グリーン成長」を追究し、海や森などを再び自然な状態に戻す「再野生化」に取り組まなければならない。
私たちは今こそ、ふたたび自然と調和した種にならなければならない。人類は今、地球に住み続けられるかどうかの、瀬戸際にあるのだ。
目次
序章 人類の最大の過ち
打ち捨てられた街
持続不可能な世界 5
第1部 94歳の目撃証言
1937年
大量絶滅を生き延びた種
文化が加速させた人類の変化
安定した環境と農耕の始まり
農業が変えた自然
1954年
世界じゅうの野生動物を追い求めて
1960年
「セレンゲティ」の生態系
1968年
宇宙から見た地球
1971年
ニューギニアの未開の地
1978年
ゴリラの親子とのふれあい
クジラの歌
ホモ・サピエンスの果てしない欲望
1989年
失われつつある熱帯雨林
1997年
ベイト・ボールの撮影
乱獲される魚
サンゴの白化現象
2011年
解けゆく極地の氷
2020年
現在の地球の状況
知らず識らずのうちに辿っている破壊への道
第2部 これから待ち受けていること
「大加速(グレート・アクセラレーション)」の時代
2030年代――アマゾンの熱帯雨林の減少と地球上の氷の減少
2040年代――永久凍土の融解と炭素の放出
2050年代――海の酸化と水産資源の枯渇
2080年代――食料生産の危機とパンデミックの発生
2100年代――強制的な移住と6回目の大量絶滅
わたしたちがしなくてはならないこと
第3部 未来へのビジョン――世界を再野生化する方法
持続可能な未来へのコンパス
成長を超えて
クリーンエネルギーへの切り替え
海の再野生化
土地の利用面積を減らす
土地の再野生化
人口ピークへの備え
調和の取れた生活を実現する
結論 人類の最大のチャンス
謝辞
用語集
原注
図版出典
索引
上記内容は本書刊行時のものです。