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最後の資本主義 ロバート・B・ライシュ(著/文) - 東洋経済新報社
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最後の資本主義 (サイゴノシホンシュギ)

社会科学
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四六判
386ページ
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-492-44440-5   COPY
ISBN 13
9784492444405   COPY
ISBN 10h
4-492-44440-8   COPY
ISBN 10
4492444408   COPY
出版者記号
492   COPY
Cコード
C3033  
3:専門 0:単行本 33:経済・財政・統計
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2016年11月11日
最終更新日
2016年11月25日
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書評掲載情報

2017-12-24 朝日新聞  朝刊
評者: 諸富徹(京都大学教授・経済学)
2017-01-29 毎日新聞  朝刊
評者: 伊東光晴(京都大学名誉教授・経済学)
2017-01-22 朝日新聞  朝刊
評者: 諸富徹(京都大学教授・経済学)
2017-01-15 日本経済新聞  朝刊
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紹介

 ライシュの提案する、新しい資本主義の形。政府か市場か、の二者択一ではなく、市場メカニズムの根幹となる市場のルールを見直すことで、資本主義を壊すことなく、サステナブルな資本主義を構築できる。
 市場メカニズムのルール自体が、勝者だけが勝ち続け、富が一方的に上方に移動するような仕組みになっている。ここにメスを入れずして、ゲーム終了時の所得再分配の率だけを議論しても意味がない。ルールそのものを、そして資本主義そのものを、一部の勝者のためだけに利するものではなく、大勢の人が生き残っていけるようなものにしていこう。
 このままでは、人間の働くことの価値はますます小さくなり、稼ぐことのできるものは資本のみとなってしまう。技術が発達し、ロボットがどんなにすばらしい財・サービスを提供できても、それを買うことのできる層は消滅する。そしてロボットが代替するのは単純労働だけではないのだ。頭脳労働でさえも、ロボットにとって代わられる時代が来ている。
 今こそ、新しいルールの下で資本主義を立て直さなければならない。そうでないと、資本主義はその土台部分から壊れてしまう。

目次

はじめに

第1部 自由市場
 第1章 支配的な見方/第2章 資本主義の五つの構成要素/第3章 自由と権力/第4章 新しい時代の所有権/第5章 新しい時代の独占の形/第6章 新しい時代の契約の形/第7章 新しい時代の倒産の形/第8章 執行のメカニズム/第9章 まとめ--市場メカニズム全般
第2部 労働と価値
 第10章 能力主義という神話/第11章 CEO報酬の隠れた仕組み/第12章 ウォール街の高額報酬のカラクリ/第13章 弱まる中間層の交渉力/第14章 ワーキング・プアの台頭/第15章 働かないお金持ちの台頭
第3部 拮抗勢力
 第16章 ここまでのまとめ/第17章 資本主義に対する脅威/第18章 拮抗力の衰退/第19章 拮抗力を取り戻せ/第20章 下位層から上位層への「事前配分」に終止符を打つ/第21章 企業を改革する/第22章 ロボットが取って代わるとき/第23章 市民の遺産/第24章 新しいルール

謝辞
訳者あとがき

巻末注
索引

著者プロフィール

ロバート・B・ライシュ  (ロバート ビー ライシュ)  (著/文

ロバート・B・ライシュ
カリフォルニア大学バークレー校教授
1946年、ペンシルバニア州に生まれる。ハーバード大学教授などを経て、現在、カリフォルニア大学バークレー校公共政策大学院教授。クリントン政権での労働長官をはじめ三つの政権に仕えたほか、オバマ大統領のアドバイザーも務めた。著書は『ザ・ワーク・オブ・ネーションズ』、『暴走する資本主義』など多数。雑誌『ニューヨーカー』、『アトランティック』や、『ニューヨーク・タイムズ』、『ワシントン・ポスト』、『ウォールストリート・ジャーナル』各紙への寄稿多数。雑誌『アメリカン・プロスペクト』の共同創立編集人。2008年、『タイム』誌の「最も業績を収めた20世紀の閣僚10人」の1人に選ばれたほか、『ウォールストリート・ジャーナル』紙で「最も影響力のある経営思想家20人」にも選出された。2013年、ライシュ自身をモチーフにして制作された映画『みんなのための資本論』(ジェイコブ・コーンブルース監督)が、サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門にて審査員特別賞を受賞。2014年、アメリカ芸術科学アカデミーのフェローに選ばれる。

雨宮 寛  (アメミヤ ヒロシ)  (翻訳

雨宮 寛(アメミヤ ヒロシ)
コーポレートシチズンシップ代表取締役
コーポレートシチズンシップ代表取締役
コロンビア大学ビジネススクール経営学修士およびハーバード大学ケネディ行政大学院行政学修士。モルガン・スタンレーおよびクレディスイスにおいて資産運用商品の商品開発を担当。2006年コーポレートシチズンシップを創業。明治大学公共政策大学院兼任講師、法政大学現代福祉学部兼任講師。DWMアセットマネジメント日本代表。CFA協会認定証券アナリスト。NPO法人ハンズオン東京副代表理事。日本Bコーポレーション推進支援委員会。今井章子氏との共訳書に『あなたのTシャツはどこから来たのか?』ピエトラ・リボリ著、『金融恐慌1907』ロバート・F・ブルナー/ショーン・D・カー著、『暴走する資本主義』『余震』『格差と民主主義』ロバート・B・ライシュ著(以上、東洋経済新報社)など多数。

今井 章子  (イマイ アキコ)  (翻訳

今井 章子(イマイ アキコ)
昭和女子大学教授、コーポレートシチズンシップ取締役
昭和女子大学教授 コーポレートシチズンシップ取締役
ハーバード大学ケネディ行政大学院行政学修士。英文出版社にて外交評論誌の編集に携わる。ジョンズホプキンス大学ライシャワー東アジア研究所客員研究員、東京大学法学政治学研究科客員研究員等を経た後、政策シンクタンクにて提言などの国内外への広報、海外専門家との政策対話、CSR研究などに従事。現在、昭和女子大学グローバルビジネス学部ビジネスデザイン学科教授として、グローバル化による社会課題やリーダーシップの在り方、CSR(企業の社会的責任)などについて研究している。雨宮寛氏との共訳書に、『あなたのTシャツはどこから来たのか?』ピエトラ・リボリ著、『金融恐慌1907』ロバート・F・ブルナー/ショーン・D・カー著、『暴走する資本主義』『余震』『格差と民主主義』ロバート・B・ライシュ著(以上、東洋経済新報社)など多数。

上記内容は本書刊行時のものです。