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医療現場の行動経済学 大竹 文雄(著/文 | 編集) - 東洋経済新報社
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医療現場の行動経済学 (イリョウゲンバノコウドウケイザイガク) すれ違う医者と患者 (スレチガウイシャトカンジャ)

社会科学
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四六判
316ページ
定価 2,400円+税
ISBN
978-4-492-31507-1   COPY
ISBN 13
9784492315071   COPY
ISBN 10h
4-492-31507-1   COPY
ISBN 10
4492315071   COPY
出版者記号
492   COPY
Cコード
C3033  
3:専門 0:単行本 33:経済・財政・統計
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年6月29日
最終更新日
2018年7月6日
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書評掲載情報

2018-09-08 日本経済新聞  朝刊
2018-09-01 朝日新聞  朝刊
評者: 勝見明(ジャーナリスト)
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紹介

医者「なぜ患者さんは治療方針を決められないのか」
患者「なぜお医者さんは不安な気持ちをわかってくれないのか」
人間心理のクセがわかれば、溝は埋められる!

「ここまでやって来たのだから続けたい」
「まだ大丈夫だからこのままでいい」
「『がんが消えた』という広告があった」
「本人は延命治療を拒否しているが、家族としては延命治療をしてほしい」
「一度始めた人工呼吸管理はやめられない」
といった診療現場での会話例から、行動経済学的に患者とその家族、医療者の意思決定を分析。
医者と患者双方がよりよい意思決定をするうえで役立つ一冊!
シェアード・ディシジョン・メーキングに欠かせない必読の書。

「行動経済学では、人間の意思決定には、合理的な意思決定から系統的に逸脱する傾向、すなわちバイアスが存在すると想定している。そのため、同じ情報であっても、その表現の仕方次第で私たちの意思決定が違ってくることが知られている。医療者がそうした患者の意思決定のバイアスを知っていたならば、患者により合理的な意思決定をうまくさせることができるようになる。また、医療者自身にも様々な意思決定におけるバイアスがある。そうしたバイアスから逃れて、できるだけ合理的な意思決定ができるようにしたい。患者も行動経済学を知ることで、自分自身でよりよい意思決定ができるようになるだろう。」――「はじめに」より

目次

【主要目次】
第1部 医療行動経済学とは
 第1章 診療現場での会話
 第2章 行動経済学の枠組み
 第3章 医療行動経済学の現状
第2部 患者と家族の意思決定
 第4章 どうすればがん治療で適切な意思決定支援ができるのか
 第5章 どうすればがん検診の受診率を上げられるのか
 第6章 なぜ子宮頸がんの予防行動が進まないのか
 第7章 どうすれば遺族の後悔を減らせるのか
 第8章 どうすれば高齢患者に適切な意思決定支援ができるのか
 第9章 臓器提供の意思をどう示すか
第3部 医療者の意思決定
 第10章 なぜ一度始めた人工呼吸管理はやめられないのか
 第11章 なぜ急性期の意思決定は難しいのか
 第12章 なぜ医師の診療パターンに違いがあるのか
 第13章 他人を思いやる人ほど看護師に向いているのか

著者プロフィール

大竹 文雄  (オオタケ フミオ)  (著/文 | 編集

大竹 文雄(オオタケ フミオ)
大阪大学大学院経済学研究科教授
1961年京都府生まれ。1983年京都大学経済学部卒業、1985年大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了。1985年大阪大学経済学部助手、同社会経済研究所教授などを経て、2018年より大阪大学大学院経済学研究科教授。博士(経済学)。専門は労働経済学、行動経済学。2005年日経・経済図書文化賞、2005年サントリー学芸賞、2006年エコノミスト賞(『日本の不平等』日本経済新聞社)受賞。2006年日本経済学会・石川賞、2008年日本学士院賞受賞。著書に、『経済学的思考のセンス』、『競争と公平感』、『競争社会の歩き方』(いずれも中公新書)など。

平井 啓  (ヒライ ケイ)  (著/文 | 編集

平井 啓(ヒライ ケイ)
大阪大学大学院人間科学研究科准教授
1972年山口県生まれ。1997年大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程修了。1997年大阪大学人間科学部助手、同大型教育研究プロジェクト支援室・未来戦略機構・経営企画オフィス准教授を経て、2018年より大阪大学大学院人間科学研究科准教授。博士(人間科学)。2010年より市立岸和田市民病院指導健康心理士。専門は、健康・医療心理学、行動医学、サイコオンコロジー、行動経済学。2007年日本サイコオンコロジー学会奨励賞、2013年日本健康心理学会実践活動奨励賞を受賞。

上記内容は本書刊行時のものです。