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子どもと創る「国語の授業」2021年 No74 全国国語授業研究会・筑波大学附属小学校国語研究部(編集 | 企画/原案) - 東洋館出版社
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子どもと創る「国語の授業」2021年 No74 (コドモトツクルコクゴノジュギョウニセンニジュウイチネンナンバーナナジュウヨン)

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B5判
64ページ
定価 773円+税
ISBN
978-4-491-04767-6   COPY
ISBN 13
9784491047676   COPY
ISBN 10h
4-491-04767-7   COPY
ISBN 10
4491047677   COPY
出版者記号
491   COPY
Cコード
C3037  
3:専門 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年12月10日
最終更新日
2021年12月10日
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紹介

〈提起文より〉

「思考」を深める板書

 あなたは、国語科授業の板書と言えば、どんなイメージを思い浮かべるだろうか。

 例えば、「読むこと」の授業における典型的な板書を思い出してみよう。黒板の右端には、題名、作者名、学習課題が書かれる。その真ん中には、本文の叙述と子どもの考えがたくさん書かれる。そして左端には、本時のまとめが書かれる。たいてい、右から左に書かれている。挿絵やセンテンスカードが貼られていることもある。

 また、「話すこと・聞くこと」「書くこと」の授業における板書は、どのように書かれているだろうか。多くは、活動の流れや表現のポイントが右から左に書かれるはずだ。「読むこと」の板書と比べて、そう大きく変わらない。

 確かに、こうした典型的な板書も大切である。子どもには、授業の流れやまとめが明確に見える。「理解」の手助けになるにちがいない。

 だが、いま、こうした従来型の板書スタイルを脱却する必要がある。現行の学習指導要領では、資質・能力の育成を目指している。コンピテンシー・ベースの国語科授業では、「何を学んだか?」よりも、「どのように学んだか?」「学んだことをどう使うか?」が重要になる。

 すなわち、資質・能力を育成する国語科授業では、板書も、子どもの「思考」を深める有効な道具にすべきである。板書をきっかけにして、「どういうこと?」「えっ、違うの?」「あっ、わかった!」「だったら、こうしてみたら?」など、子どもの様々な声や動きが生まれてくる。板書によって、子どもの「思考」の活性化を図る。

 本号の特集テーマは、「『思考』を深める板書」である。従来型の板書を脱却して、子どもの思考を深めるためには、どのような板書をしていけばいいのか。そもそも「思考」とは何を指すのか。それを「深める」とは、どのように板書をしていくことなのか。ただ単に、子どもの発言を羅列的に書いていくことではなさそうだ。

 本号では、「『思考』を深める板書」について、「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」の授業に関する様々なバリエーションを提案していただいた。(桂 聖)

目次

ⅰ〈提起文〉桂 聖
ⅱ「思考」を深める板書 6選
ⅳ〈提案授業〉青山由紀
01 授業を振り返って……青山由紀
01 参観者のコメント……青木伸生/白坂洋一
02〈話すこと・聞くこと〉「技能×思考」のNEWモデルで学びが深化する板書……沼田拓弥
06〈書くこと〉思考ツールで情報を整理する……溝越勇太
10〈読むこと〉板書の特長を授業の段階に合わせて生かす!……土居正博
14〈読むこと〉教材の特性を生かした板書で思考を深める ―平和教材における「構造と内容の把握」の板書-……安達真理子
18〈読むこと〉記録する道具から交流するツールとしての黒板へ ―ゲームでつくる国語授業―……山田秀人
22〈読むこと〉黒板を子どもたちの思考の舞台にする……立石泰之

特別連載 国語授業の裏側 ―子どもの主体性と教師の指導性―
26 第3回 子どもがいきいきと話し合う裏側(間接指導)……溝越勇太

明日から実践 提案!先取り授業
28 1年「スイミー」(教育出版)「スイミーだいすきカード」でつたえよう!……長屋樹廣
30 2年「かさこじぞう」(教育出版)「やさしさ」の深さにせまる読み……坂井琴葉
32 3年「わにのおじいさんのたから物」(学校図書)物語の面白さについて話し合おう……五十部大暁
34 4年「世界一美しいぼくの村」(東京書籍)自分が感じた『世界一の美しさ』を伝え合おう……松岡俊宏
36 5年「手塚治虫」(東京書籍)心をとらえた言葉は、これだ!……半井野文恵
38 6年「海の命」(光村図書)「海の命」の魅力を語ろう……高渕美千代

全国津々浦々 私の国語教室
40 児童と教師が共に創る国語の授業……新垣力嗣
43 答えのない時代を生き抜くために国語科で創造力を育む……遊免大輝

国語教室お悩み相談室
46 ○クラスの全員が書けるようになるにはどうすればよいでしょうか?
   ○「書くこと」の授業では、全ての指導事項を1つの単元で扱う必要があるのでしょうか?……〔回答者〕藤田伸一

連載
48  国語授業づくり はじめのい~っぽ! 教材研究=教材分析+授業構想……白坂洋一
51  わくわく国語教室 子どもが「主体的」に臨む授業とは……青山由紀
51 KATSURA 国語劇場! 国語科の発問づくり……桂 聖
54  青ちゃん 単元工房 フレームリーディングで読む『モチモチの木』の授業……青木伸生
57  YANOBE‘s国語授業レシピ 「読解」と「表現」のつながりを意識した授業づくり①……弥延浩史  

63 教師の必読書・おすすめ教材……柴田明日香

64 編集後記・次号予告・子どもの作品解説

上記内容は本書刊行時のものです。