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令和時代の総合的な学習の時間入門 松村英治(著/文) - 東洋館出版社
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令和時代の総合的な学習の時間入門 (レイワジダイノソウゴウテキナガクシュウノジカンニュウモン) ―教科を越えて活用可能な指導力が向上する (キョウカヲコエテリヨウカノウナシドウリョクガコウジョウスル)

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四六判
224ページ
定価 1,900円+税
ISBN
978-4-491-04384-5   COPY
ISBN 13
9784491043845   COPY
ISBN 10h
4-491-04384-1   COPY
ISBN 10
4491043841   COPY
出版者記号
491   COPY
Cコード
C3037  
3:専門 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年6月10日
最終更新日
2021年6月10日
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紹介

教科を越えて活用可能な指導力が向上する!
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独創性あふれるオンリーワンでも、
名人芸とも言えるナンバーワンでもない、
及第点をクリアする総合の実践を通して、
教科の授業の総合力が向上するプロセスが、いま明らかに。
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私(編著者・松村)は、総合的な学習の時間(以下、「総合」と略)は子どもにとっても教師にとっても、必要不可欠な意味のある時間だと思っています。総合に取り組むなかで先生方が授業力を向上させ、子どもたちと共に手応えのある「確かな学び」をつくり出している姿を、これまで幾度となく見てきたからです。

しかしながら、そうした総合に出合えず、総合の本当のおもしろさを知らない子どもたちや先生方は全国にたくさんいると思います。それに対して、私は悲観的に受け止めてはいません。総合の有する課題の実態を受け止め、解決の方途を知ったうえで、できる範囲での実践を積み重ねれば、必ずよい変化が訪れることを知っているからです。

本書で扱う総合は、勤務校の実態、子どもたちの状況、地域事情などを鑑みつつ、無理なく実現できる実践を通して、子どもにとっても、教師にとっても魅力あふれる学びを生み出す総合です。

本書が注目しているポイントは2つあります。
1つ目は、「どの学校・教師でも、確かな理解に基づいて実践すれば必ず及第点をクリアできる総合」で、3つの「単元モデル」を紹介しています。

[単元モデル]魅力やよさの発信型
[単元モデル]やるべきことの実践型
[単元モデル]やりたいことの実現型

殊に、「やりたいことの実現型」は、ものづくりに特化したモデルです。つまり、地域の課題解決などといった難易度の高い実践に挑戦するのではなく、子どもがつくってみたいと思うことを実現する実践です。

ポイントの2つ目は、「総合の実践を通じて、専門教科の授業をよりよくする」「専門教科で培った授業力を総合で生かす」そんな専門教科と総合の授業を往還するなかで、普段使いの指導の総合力を向上させることです。

そこで、第4章では、4人の先生方(専門教科は国語2名、社会1名、体育1名)の実践を紹介します。
彼らが「いかにして総合と出合い直し」「総合のおもしろさに気づき」「総合の実践を通じて、専門教科の授業力を向上させていったのか」そのプロセスを明らかにします。

目次

第1章 どの学校でも無理なくできる総合の可能性
多くの教師が抱える総合の悩み
草の根的な課題と構造的な課題
教科等の有する「よさ」を発信するむずかしさ
総合の課題を乗り越える鍵

第2章 及第点をクリアできる総合の単元モデル
70点前後の及第点をクリアできる総合とは
総合の単元モデル
魅力やよさの発信型
やるべきことの実践型
やりたいことの実現型
どの単元モデルが及第点をクリアしやすいか
総合あるある落とし穴

第3章 専門教科を軸にして他教科等の指導を充実する
アサガオを育てて子どもが育つ
「劇場型」から「立ち上げ型」への授業転換
授業の緻密さとワークシートの落とし穴
どの教科等でも子どもの思いや願いを出発点とする可能性
教科等を通底する共通点と特質に基づく相違点
「可能な限り」を広げる「単元構想力」
そして、総合の世界へ
国語の授業改善リバイバル
単元内自由進度学習への挑戦
二つの課題意識
総合のジレンマは、各教科等の隠れた課題を映し出す鏡

第4章 教科等と総合の授業を往還する指導の総合力が磨かれるプロセス
第1節 子どもたちと共に学んでいける授業づくり
学習課題を子どもとつくる国語授業
見通しをもちながら、子どもたちと一緒に進んでいく
迷いを伝え、博士からリスタートする
どの教科等の授業においても、ピンチはチャンス
チームとして総合を推進する

第2節 子どもたちが思考を働かせる授業づくり
社会科と総合が共に重視する「問い」
「問題解決的な学習スタイル」と「探究的な学習プロセス」
子どもも教師も共に成長できる
コメント力を磨く
教科書を使い倒す
新たな教材や単元を開発する
総合との出合い直し
「とりあえず、まず調べる」をやめる

第3節 先を見通しながら指導の方途を探る授業づくり
体育の授業づくりで大切にしていること
「防災」をテーマとする二つの実践から学んだこと
スタートカリキュラムを経験したことで生まれた気づきと指導の仕方の変化
学級総合のおもしろさとむずかしさ
広い視野からテーマをとらえられれば、活動を通じて興味・関心を高められる
学校全体で及第点をクリアできる体育授業を目指すには

第4節 子ども自身が「何とかしたい」と思うことを課題にする学習づくり
「3年生ならでは」を生かした総合の授業づくり
国語の専門性と総合との親和性
国語で培った指導力は総合でどう生きているか

巻末資料 「やりたいことの実現型」単元モデル

上記内容は本書刊行時のものです。