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出版者情報
宇宙旅行学
新産業へのパラダイム・シフト
- 初版年月日
- 2013年11月1日
- 登録日
- 2013年4月26日
- 最終更新日
- 2013年11月28日
書評掲載情報
2014-01-19 |
日本経済新聞
評者: 中野不二男(京都大学特任教授) |
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紹介
宇宙旅行の一般化の可能性について多面的に探っていく。経済学的観点から宇宙開発は莫大な経済効果を生み、その中でも宇宙旅行の発展はその中心になると考えられている。技術の発達により将来的には皆誰でも宇宙に旅行できることを、様々な数字、根拠を用いて述べていく。
目次
プロローグ 宇宙旅行学とは
宇宙旅行学/新しい宇宙活動のパラダイム/私がイギリスから日本へ来た理由/
Q&A教えてコリンズ先生
第1章 嘘のような本当の話-宇宙旅行への招待
嘘のような本当の話/宇宙旅行という世界/「宇宙旅行産業」は「航空産業」の延長である/「宇宙産業」と「航空産業」の違い/宇宙旅行の目的は技術開発ではない/宇宙旅行は利益を生む/宇宙旅行は飛行機のような乗り物でいく/宇宙旅行のための技術の歴史/宇宙旅行産業は二一世紀中に拡大する
第2章 宇宙旅行の意義と便益-経済と産業の観点から
世界経済と宇宙旅行の貢献/新産業不足
第3章 失われた半世紀-技術開発史の歪み
失われた半世紀とは?/軌道用宇宙旅行の可能性/宇宙政策の間違い-宇宙機関は宇宙旅行に抵抗している/「正しい宇宙政策」が重要なカギだ!
第4章 宇宙旅行実現のための基本技術-安心で安全な確立した技術
ロケット推進/人工環境制御/宇宙機の熱制御/再使用・再利用/サブオービタルとオービタル/HTOLとVTOL/テスト・フライト/ライセンス/スペースポート(宇宙空港)/運行サービス/軌道の平面/軌道内に移動するための「一〇対一ルール」/宇宙機のメンテナンス/宇宙輸送機の安全性/パイロット/健康上のリスク/技術的に問題ない
第5章 需要・人気-実現への可能性
宇宙旅行の需要はどれだけあるか/宇宙旅行は国民が買いたいサービル/コスト・ビジネス成立性/経済的利益の可能性/宇宙旅行を早く実現するために
第6章 宇宙旅行が作り出す未来と経済効果-宇宙ホテル・そして月面へ
宇宙ホテルの世界/フェーズ1プレハブ・モジュール/フェーズ2軌道上で組み立てる大型ホテル/フェーズ3人工重力を提供する回転構造/フェーズ4巨大構造物/宇宙での暮らし方/赤道上の軌道の魅力/宇宙ホテルによる経済貢献/宇宙旅行産業が新しく作り出す経済効果/将来の市場成長規模/さらなる宇宙空間での経済成長/月面旅行/二一世紀の宇宙旅行シナリオ/宇宙での有望な新産業・太陽光発電衛星の実現/明るい未来の可能性/将来の宇宙技術
第7章 宇宙への進出-「スペース・ルネッサンス」という考えかた
スペース・ルネッサンス/スペース・ルネッサンスの政策/スペース・ルネッサンスはすでに始まっている
第8章 日本の将来への貢献-子ども達への明るい将来の道しるべ
日本では?/日本経済を再生しない産業/日本に必要なイノベーションの前例/既存の宇宙産業の弱さ/宇宙旅行の意義を理解し、早期参加を/日本人の需要がある(世界初の市場調査)/二一世紀の「宇宙旅行の三種の神器」/日本の明るい未来への扉/日本政府の役割
第9章 サブオータビからスタートを
サブオービタルからスタートを/日本で開発をするべきVTOLとHTOL/「RVT」/「宇宙丸」/「アセンダー」/開発のスケジュール/ビジネス効果/サブオービタル用スペースボードは田舎の重要な施設/政治的な便益/若い世代のための宇宙旅行維新/そして軌道へ(日本における軌道プロジェクトの提案)/そしてオービタル用スペースボードへ/地球低軌道へ行ける旅客機のシナリオ/軌道上ホテル
エピローグ
上記内容は本書刊行時のものです。