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ヤクザときどきピアノ 鈴木智彦(著/文) - CCCメディアハウス
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ヤクザときどきピアノ

四六判
172ページ
定価 1,500円+税
ISBN
9784484202075
Cコード
C0095
一般 単行本 日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2020年1月23日
最終更新日
2020年3月7日
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書評掲載情報

2020-09-19 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 栗原裕一郎(評論家)
2020-07-26 読売新聞  朝刊
評者: 通崎睦美(木琴奏者)

紹介

「『ダンシング・クイーン』が弾きたいんです」
――校了明けに観た一本の映画が人生を変えた。

『サカナとヤクザ』『ヤクザと原発』など、潜入ルポで知られるライターがピアノ教室に! 
譜面の読みかたも知らない52歳の挑戦がはじまる。

レッスンは冒険であり、レジスタンスだ。
ピアノは人生に抗うための武器になる。
俺は反逆する。
残酷で理不尽な世の中を、楽しんで死ぬ。

5年もの時間をかけて書き上げた『サカナとヤクザ』(小学館)を校了した「俺」には、やりたいことがあった。ピアノである。子どもの頃からピアノには淡い憧れがあったが、大人になり、ヤクザ取材を中心に行うライターとして多忙な日々を送るなかで、そんな機会が実現することはついぞなかった。しかし、人生はわからない。校了明けに観た映画『マンマ・ミア! ヒア・ウィー・ゴー』が運命を変えた。ABBAのスマッシュ・ヒットである『ダンシング・クイーン』が流れた時、涙腺が故障したのかと思うほど涙が溢れて止まらなくなった。特徴あるピアノの旋律に直接感情の根元を揺さぶられた。身体が音楽に包まれていた。

ピアノでこの曲を弾きたい。

校了明けのライターにありがちなライターズ・ハイがもたらす万能感に背中を押され、近所のピアノ教室に電話をかけまくった。が、簡単にはいかない。譜面も読めないとわかると、電話口の声は困った様子になる。やはり、50代の未経験者が、いきなりABBAを弾きたいなんて無謀なのか。そんななかで、出会ったのがレイコ先生だった。彼女はきっぱりと言った。

「練習すれば、弾けない曲などありません」

1回30分、月3回で月謝は6千円。ときにヤクザの抗争に阻まれても必死で練習した。憧れの『ダンシング・クイーン』を自分で弾くために。先生の期待に応えるために。

いくつになってもYOU CAN DANCE.
ABBAの名曲に乗せて贈る、ハードボイルド中高年応援ストーリー。

目次

まえがき
【Prelude】シネマでABBAが流れたら: ライターズ・ハイの涙
【Op.1】グランド・ピアノと九ミリ弾: レイコ先生との出会い
【Op.2】ロール・オーバー・ベートーヴェン: 初めて曲を弾く
【Op.3】憎しみと? 愛のテーマ: マイ・ピアノを買う
【Op.4】仁義なきピアノ史: ファミリーの系譜
【Op.5】よい集中!!: 予習、復習、ひたすら練習
【Op.6】強く弾きたいと思うこと: ABBAときどき抗争
【Postlude】トイ、トイ、トイ: 舞台ソデの魔法
あとがき

著者プロフィール

鈴木智彦  (スズキトモヒコ)  (著/文

1966年、北海道生まれ。日本大学芸術学部写真学科除籍。雑誌・広告カメラマンを経て、ヤクザ専門誌『実話時代』編集部に入社。『実話時代BULL』編集長を務めたのち、フリーに。現在は週刊誌や実話誌を中心に暴力団関連記事を寄稿する。
趣味は料理と自転車(愛車はランドナー)。2018年10月、未経験でピアノを習いはじめる。2019年12月、ピアノ教室主催の発表会に出演し、ABBA『ダンシングクイーン』を演奏する。
著書に『サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う』(小学館)、『潜入ルポ ヤクザの修羅場』(文春新書)、『ヤクザと原発 福島第一潜入記』(文春文庫)など多数。溝口敦氏との共著に『教養としてのヤクザ』(小学館新書)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。