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出版者情報
ベリングキャット
デジタルハンター、国家の嘘を暴く
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年3月28日
- 書店発売日
- 2022年3月30日
- 登録日
- 2022年2月23日
- 最終更新日
- 2023年7月31日
書評掲載情報
2022-05-21 | 朝日新聞 朝刊 |
2022-05-15 | 産經新聞 朝刊 |
2022-05-14 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 武田徹(ジャーナリスト) |
2022-05-14 | 日本経済新聞 朝刊 |
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紹介
国家は平然と嘘をつく。その虚偽を真っ先に暴いたのは大手メディアではなく、オンラインに集う無名の調査報道集団だった。世界中が注目する彼らの活動を初公開。
平然とウソをつく権力者に
ふつうの市民がいかにして立ち向かうか。
大手メディアも驚くほどの速さと正確さで次々にスクープを飛ばし、いまや世界中から注目される調査報道ユニット〈ベリングキャット〉。シリア政府の戦争犯罪をあばき、ロシアの暗殺者の身元を特定し、ウクライナで民間機を撃墜した黒幕をも突き止める。いったいかれらは何者なのか? なぜそんなことが可能なのか?
始まりは、キッチンテーブルで見た〈アラブの春〉の現地動画だった。ここはどこだ、映っているのは本物なのか。オンラインゲームにはまっていた著者は、ネット上に集った仲間とともに、独学でまったく新しい調査手法を作り上げてゆく。
かれらが使うのは、SNSの投稿や流出した名簿など公開された情報のみ。フェイクもプロパガンダも混在するウェブ情報のなかから、権力者たちが望まない真実へたどりつくのだ。
権力者は平然と、見えすいたウソをつく。その虚偽を覆すことは私たちにも可能だ──。ポスト真実の時代に生まれたデジタルハンターたちの活躍を描く。
目次
第1章 ラップトップ上の革命──ネット調査の可能性に気づく
マスコミ瀕死、ニュース万歳/シリア──取材のできない戦争/情報戦争と樽爆弾/『ニューヨーク・タイムズ』の第一面/化学兵器の露見/どこまで行けるか
第2章 〈べリングキャット〉の誕生──探偵チームの形が整う
知らぬ者どうしの集まり/欺瞞と証拠/モスクワを指弾した学生/凶器の「指紋」/世界じゅうの探偵
第3章 事実のファイアウォール──デジタル・ディストピアへの反撃
反・事実コミュニティ/防火壁を築く/ネットの憎悪が実社会へ/罠を無効化する/一般の人々を巻き込む
第4章 ネズミが猫をつかまえる──スパイ事件が時代を画する事例に
オープンソースの範囲を越える/仮面を吹き飛ばす/第三の男/29155部隊と「研究所」/リスク
第5章 次なるステップ──正義の未来とAIのパワー
未来の戦争のための青写真/AIの危険と可能性/ここからどこへ
補遺 暗殺者と対決──〈べリングキャット〉、暗殺団に電話する
「チーム」が真のチームに/ベルリンのオートバイ殺人
あとがき──日本の読者のみなさんへ
上記内容は本書刊行時のものです。