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ベリングキャット エリオット・ヒギンズ(著/文) - 筑摩書房
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ベリングキャット (ベリングキャット) デジタルハンター、国家の嘘を暴く (デジタルハンター コッカノウソヲアバク)

ビジネス
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発行:筑摩書房
四六判
368ページ
定価 1,900円+税
ISBN
978-4-480-83722-6   COPY
ISBN 13
9784480837226   COPY
ISBN 10h
4-480-83722-1   COPY
ISBN 10
4480837221   COPY
出版者記号
480   COPY
Cコード
C0098  
0:一般 0:単行本 98:外国文学、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年3月28日
書店発売日
登録日
2022年2月23日
最終更新日
2023年7月31日
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書評掲載情報

2022-05-21 朝日新聞  朝刊
2022-05-15 産經新聞  朝刊
2022-05-14 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 武田徹(ジャーナリスト)
2022-05-14 日本経済新聞  朝刊
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紹介

国家は平然と嘘をつく。その虚偽を真っ先に暴いたのは大手メディアではなく、オンラインに集う無名の調査報道集団だった。世界中が注目する彼らの活動を初公開。

平然とウソをつく権力者に
ふつうの市民がいかにして立ち向かうか。

 大手メディアも驚くほどの速さと正確さで次々にスクープを飛ばし、いまや世界中から注目される調査報道ユニット〈ベリングキャット〉。シリア政府の戦争犯罪をあばき、ロシアの暗殺者の身元を特定し、ウクライナで民間機を撃墜した黒幕をも突き止める。いったいかれらは何者なのか? なぜそんなことが可能なのか?
 始まりは、キッチンテーブルで見た〈アラブの春〉の現地動画だった。ここはどこだ、映っているのは本物なのか。オンラインゲームにはまっていた著者は、ネット上に集った仲間とともに、独学でまったく新しい調査手法を作り上げてゆく。
 かれらが使うのは、SNSの投稿や流出した名簿など公開された情報のみ。フェイクもプロパガンダも混在するウェブ情報のなかから、権力者たちが望まない真実へたどりつくのだ。
 権力者は平然と、見えすいたウソをつく。その虚偽を覆すことは私たちにも可能だ──。ポスト真実の時代に生まれたデジタルハンターたちの活躍を描く。

目次

第1章 ラップトップ上の革命──ネット調査の可能性に気づく
マスコミ瀕死、ニュース万歳/シリア──取材のできない戦争/情報戦争と樽爆弾/『ニューヨーク・タイムズ』の第一面/化学兵器の露見/どこまで行けるか

第2章 〈べリングキャット〉の誕生──探偵チームの形が整う
知らぬ者どうしの集まり/欺瞞と証拠/モスクワを指弾した学生/凶器の「指紋」/世界じゅうの探偵

第3章 事実のファイアウォール──デジタル・ディストピアへの反撃
反・事実コミュニティ/防火壁を築く/ネットの憎悪が実社会へ/罠を無効化する/一般の人々を巻き込む

第4章 ネズミが猫をつかまえる──スパイ事件が時代を画する事例に
オープンソースの範囲を越える/仮面を吹き飛ばす/第三の男/29155部隊と「研究所」/リスク

第5章 次なるステップ──正義の未来とAIのパワー
未来の戦争のための青写真/AIの危険と可能性/ここからどこへ

補遺 暗殺者と対決──〈べリングキャット〉、暗殺団に電話する
「チーム」が真のチームに/ベルリンのオートバイ殺人

あとがき──日本の読者のみなさんへ

著者プロフィール

エリオット・ヒギンズ  (エリオット ヒギンズ)  (著/文

エリオット・ヒギンズ
1979年生まれ。英国市民ジャーナリスト。民間の調査報道機関「ベリングキャット」の創設者。ウクライナで起きたマレーシア航空17便撃墜事件へのロシア軍の関与を暴いたことで一躍世界から注目される。

安原 和見  (ヤスハラ カズミ)  (翻訳

安原和見
翻訳家。鹿児島県生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。訳書に『B.C.1177』『戦争における〈人殺し〉の心理学』など多数。

上記内容は本書刊行時のものです。