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客観性の落とし穴 村上 靖彦(本文) - 筑摩書房
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ちくまプリマー新書巻次:427

客観性の落とし穴 (キャッカンセイノオトシアナ)

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発行:筑摩書房
新書判
192ページ
定価 800円+税
ISBN
978-4-480-68452-3   COPY
ISBN 13
9784480684523   COPY
ISBN 10h
4-480-68452-2   COPY
ISBN 10
4480684522   COPY
出版者記号
480   COPY
Cコード
C0295  
0:一般 2:新書 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
重版中
初版年月日
2023年6月6日
書店発売日
登録日
2023年4月26日
最終更新日
2024年4月20日
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書評掲載情報

2023-10-07 朝日新聞  朝刊
評者: 斎藤環(筑波大学教授・精神科医)
2023-07-22 朝日新聞  朝刊
評者: 高谷幸(東京大学准教授)
2023-07-01 東京新聞/中日新聞  朝刊
2023-07-01 毎日新聞  朝刊
評者: 藻谷浩介(日本総合研究所主席研究員)
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紹介

「それはあなたの主観ですか?」。こういった言葉を聞いたことがあるひとは多いだろう。なにかを発信する際、それが主観的な意見なのか、客観的な意見なのか、を明確にすることが求められる。よく作文と論文の違いを説明する際にも、作文は主観的なことを書いていいが、論文では客観的なことを書く必要がある、と言われている。そういった教育のせいか、客観的なことが正しくて、主観的なことは正しくない、もしくは、あなたが思っているだけでしょ、と非難されることが多い。では、そういった客観的なものが優勢になっていくなかで、主観的な感覚は捨てられてしまってよいものだろうか? 著者の村上氏はそうは考えない。それは、数値が優位にたって世界においては、1人ひとりが持つはずの経験のリアリティが失われがちであるからだ。統計を過信し、経験が数値に置き換えられてしまうとそこにはディテールが失われてしまうだろう。その経験のリアリティをみつけることが主観的に考えることだといえるだろう。自分の体をもち、それがなにかと出会い、出来事が体験し、それを語ることでリアリティをつかまえる手段となるのだ。

著者プロフィール

村上 靖彦  (ムラカミ ヤスヒコ)  (本文

1970年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程満期退学。基礎精神病理学・精神分析学博士(パリ第7大学)。現在は、大阪大学人間科学研究科教授。専門は現象学、精神医学。著書に『治癒の現象学』(講談社メチエ)『レヴィナス』(河出ブックス)『摘便とお花見-看護の語りの現象学』『在宅無限大』(医学書院)『仙人と妄想デートする 看護の現象学と自由の哲学』(人文書院)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。