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インド大反乱一八五七年 長崎 暢子(著/文) - 筑摩書房
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【利用不可】

インド大反乱一八五七年 (インドダイハンランイチハチゴシチネン)

文庫
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発行:筑摩書房
文庫判
304ページ
定価 1,200円+税
ISBN
978-4-480-51129-4   COPY
ISBN 13
9784480511294   COPY
ISBN 10h
4-480-51129-6   COPY
ISBN 10
4480511296   COPY
出版者記号
480   COPY
Cコード
C0122  
0:一般 1:文庫 22:外国歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年7月7日
書店発売日
登録日
2022年5月27日
最終更新日
2023年7月31日
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書評掲載情報

2022-09-04 読売新聞  朝刊
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紹介

東インド会社の傭兵シパーヒーの蜂起からインド各地へと広がった大反乱。民族独立運動の出発点ともいえるこの反乱は何が支えていたのか。解説 井坂理穂

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東インド会社の傭兵シパーヒーの蜂起に端を発し、インド亜大陸全体へと飛び火した大反乱。ムガル帝国皇帝を擁立した反乱軍はデリーに政権を樹立して闘争を繰り広げるが、内紛と分裂を経て、やがて大英帝国による直接統治という結末を迎える。この反乱を支えたのは、いったい何であったのか。農村社会の変容、ヒンドゥー教・イスラム教ほかの宗教、カースト制度など、本書は複雑なインド社会の根幹部分を丹念にすくいあげて分析しながら、そこに携わった多様な人々のリアルな姿も活写。20世紀の独立へと持ち越された、インド民族運動の真実の姿を描きだす。 
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傭兵蜂起からインド全土に燃え広がった
民族運動の出発点

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【目次】
反乱の予兆
エンフィールド銃/パーラクプル、一八五七年三月
Ⅰ 反乱の社会的背景
ムガル帝国/ムガル帝国の農村支配/ムガル帝国と都市/ムガル帝国と外国貿易/東インド会社から直接統治へ/ムガル帝国の衰退/ムガル皇帝の役割/プラッシーの戦い以後のインドとイギリス/インド農村の変容/ムガル皇帝と東インド会社/最後の皇帝バハードゥル・シャー二世/シパーヒー(セポイ)とは何か/異様な風体の階層/シパーヒーの恩恵/引き裂かれた青年たち/カーストの意味するもの/発端=薬包使用拒否事件/メーラトの蜂起/反乱軍デリーへ
Ⅱ 反乱政府 ―― デリー、五月~九月
ムガル皇帝の登場/デリー攻撃/ムガル皇帝の復権/反乱政府の成立/行政会議の成立/反乱軍総司令官の選出  デリー市民の反応/シパーヒーの飢え/内通する人々への怒り/ヒンドゥーとムスリムの対立/デリー反乱軍の戦略プラン/ヒンダン河の戦闘と王子の戦線逃亡/パトリー・キ・サラーエの戦闘反乱軍、最初の勝利/六月二十三日の戦闘/バフト・ハーン将軍の到着/総司令官に任命されたバフト・ハーン/反乱軍内部の対立/デリー火薬庫、二度目の爆発/反乱軍の分裂/行政会議の組織替え/九月五日の謁見/あるスパイの報告より/ムガル皇帝進軍事件/デリー陥落
Ⅲ 反乱と農村社会
農民の蜂起/農民反乱の担い手/反乱の組織とカースト/反乱政府からの呼びかけ/皇帝の農村政策/シパーヒーの農民政策
Ⅳ 各地の反乱
マラーター同盟の後裔/ナーナー・サーヒブ、カーンプルへ/カーンプル反乱政府の成立/タートヤ・トーペーの闘い/ラクナウのアワド王国/アフマッドゥッラーの動き/アワド反乱政権の構造/王妃ハズラト・マハルの役割/反乱政府の分裂/アフマッドゥッラーの権力掌握/反乱の東端ビハール/ビハール反乱の端緒/クンワル・シングの登場/クンワル・シングの転戦/反乱のジャンヌ・ダルク、ラクシュミー・バーイー/イギリスのジャーンシー統治開始/ジャーンシーの反乱
結 び

著者プロフィール

長崎 暢子  (ナガサキ ノブコ)  (著/文

長崎暢子(ながさき・のぶこ)
1937年、東京生まれ。東京大学文学部東洋史学科卒業。東京大学東洋文化研究所を経て、東京大学教養学部教授、龍谷大学国際文化学部教授を歴任。現在、東京大学名誉教授、龍谷大学名誉教授。専門、インド近代史、南アジア地域研究。著書に『インド独立――逆光の中のチャンドラ・ボース』(朝日新聞社)、『ガンディー――反近代の実験』『インド――国境を越えるナショナリズム』(岩波書店)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。