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出版者情報
着眼と考え方 現代文解釈の基礎
- 初版年月日
- 2021年10月7日
- 書店発売日
- 2021年10月11日
- 登録日
- 2021年8月25日
- 最終更新日
- 2021年8月27日
紹介
書かれた言葉の何に注目し、拾い上げ、結びつけ、考えていけばよいのか――59の文章を実際に読み解きながら解説した、至高の現代文教本。解説 読書猿
半世紀近くにわたって読み継がれた、至高の現代文教本がここによみがえる!
「文章を読む」とは、書かれた言葉の何を拾い上げ、それらをどう関係づけることなのか――。数々の小説や評論を題材に、重要な箇所をどのように見分けるかを、実演を織り交ぜながら徹底的に解説する。本書は、「文学的な文章」「論理的な文章」の2パートに分かれ、高校教科書の定番教材も多数収録。読者は、目の前にある文章について、内容や表現だけでなく、その表現を選んだ書き手の感性や想像力までも、つかめるようになるだろう。
解説:読書猿
目次
■文学的な文章
Ⅰ 解釈の基本
1 主人公の輪郭 ―主人公はどのような人物であるか―
解釈上のポイント〈主人公の輪郭のとらえ方〉
2 主人公をめぐる人間関係 ―お互いに相手をどのように意識しているか―
解釈上のポイント〈主人公をめぐる人間関係のとらえ方〉
3 構成を調べる―事件の中で最も大きく変化したものは何か―
解釈上のポイント〈構成の調べ方〉
4 全体の主題 ―全体から訴えてくるもの―
解釈上のポイント〈全体の主題のとらえ方〉
Ⅱ 登場人物について
1 人物の性格 ―登場人物の発言や行動から性格を読む―
解釈上のポイント〈人物の性格のとらえ方〉
2 人物の心理 ―登場人物の心理の起伏を追求する―
解釈上のポイント〈人物の心理のとらえ方〉
3 人物の思想 ―登場人物の思想を知る―
解釈上のポイント〈人物の思想のとらえ方〉
Ⅲ 構成・表現について
1 主題をつかむ ―「どんなことが」書かれているか―
解釈上のポイント〈主題のとらえ方〉
2 意図を解釈する ―「どのようなものとして」書かれているか―
解釈上のポイント〈意図のとらえ方〉
3 文体を解釈する ―「どのように」表現されているか―
解釈上のポイント〈文体のとらえ方〉
Ⅳ 作者について
1 発 想 ―作者が書くときにとった根本的な態度―
解釈上のポイント〈作者の発想のとらえ方〉
2 想像力 ―作者の想像力のはたらき―
解釈上のポイント〈作者の想像力のとらえ方〉
3 感 覚 ―作者の感覚のはたらき―
解釈上のポイント〈作者の感覚のとらえ方〉
〈付〉 近代・現代の詩について
解釈上のポイント〈詩の読み方 〉
■論理的な文章
Ⅰ 解釈の基本
1 一語一語の内容 ―難解な語を理解する―
解釈上のポイント〈一語一語の内容のとらえ方〉
2 一文一文の内容 ―一文一文の内容をおさえていく―
解釈上のポイント〈一文一文の内容のとらえ方〉
3 段落の要旨 ―段落の要旨を一つ一つおさえていく―
解釈上のポイント〈段落の要旨のとらえ方〉
4 全体の論旨 ―全体としてどういうことが論じられているか―
解釈上のポイント〈全体の論旨のつかみ方〉
Ⅱ 論の重点について
1 指示詞の実質内容 ―コソアドの指し示すものの内容を正しくつかむ―
解釈上のポイント〈コソアド(指示詞)の実質内容のとらえ方〉
2 具体的事例と抽象的見解 ―引き合いに出された実例―
解釈上のポイント〈具体的な事例と抽象的な見解のとらえ方〉
3 語句の照応 ―繰り返されているもの・対比されているもの―
解釈上のポイント〈語句の照応のとらえ方〉
Ⅲ 論の構成について
1 段落の設定 ―接続詞をつかまえるだけでは不十分―
解釈上のポイント〈段落の句切り方〉
2 判断の論拠㈠帰納を中心に ―わかりきったこととして書かれていない判断に注意―
解釈上のポイント〈判断の論拠㈠―帰納―のとらえ方〉
3 判断の論拠㈡演繹を中心に ―前提から結論が導き出されるときの法則を知る―
解釈上のポイント〈判断の論拠㈡―演繹―のとらえ方〉
Ⅳ 論者について
1 価値の置き方 ―論者がどういうものに価値を置こうとしているか―
解釈上のポイント〈論者の価値の置き方のとらえ方〉
2 考え方 ―論者の根本的な考え方を理解する―
解釈上のポイント〈論者の考え方のとらえ方〉
3 物の見方 ―論者の世界観・人生観を探る―
解釈上のポイント〈論者の物の見方のつかみ方〉
索 引
練習問題〈考え方〉解答
解説(読書猿)
上記内容は本書刊行時のものです。